子供の個性が表れる!4歳~6歳時期の絵本選び
4~6歳児にオススメの人気絵本とは?
このような時は、お子さんの気持ちを第一に考えて選ぶのも大事ですが、これまでとは違った絵本の楽しみを示しつつ、以下を視野に入れた絵本選びをしたいものです。
- 空想の世界に遊ぶ絵本
- 経験をひろげて蓄える絵本
- 幼年童話への足がかりとなる絵本
空想の世界に遊ぶ絵本
まだ文字を読めないはずの幼児が、一生懸命絵本を読んでいる姿を見たことはありませんか? 聞き覚えたフレーズをつなげていることもありますが、頭に浮かんだおはなしを語っていることもあります。想像の世界で遊んだ子どもたちは、一人前のストーリーテラーです。絵本は想像の世界の扉をひらきます。想像から創造へ、子どもたちの世界がひろがっていくこの時期には、空想の世界を心ゆくまで楽しめるような絵本をおすすめします。
まあちゃんのながいかみ
ありえないほどぐんぐん伸びるまあちゃんのかみに子どもたちは大笑い
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高楼方子:作 福音館書店 840円
髪の短いまあちゃんは、友達に髪をずうーっとのばすよといいました。「へえ、どれくらい?」ときかれて、まあちゃんの想像の世界が広がっていきます。髪の長さだけでひろがるお話の面白さは、ガールズ・トークの世界そのものです。女の子の共感を得られる作品。
恐ろしいはずの地獄が楽しい極楽に見えてくる愉快な絵本
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田島征彦:作 童心社 1470円
上方落語の名作「地獄八景亡者戯(じごくはっけいもうじゃのたわむれ)」を基にした絵本です。地獄を舞台にした楽しい噺に、田島征彦の豪快な絵がとてもよく合った読み応えのある一冊です。えんま大王、赤鬼青鬼、亡者と登場人物も不足なし。たまには、空想の世界で、こんな愉快な地獄めぐりはいかがですか?
森で遊んだその後はお父さんがお迎えにきます。行きて帰りし物語
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福音館書店 1050円
紙のぼうしをかぶり、おもちゃのラッパをもった主人公のぼくは、森で動物たちといっしょにあそびます。白い背景に黒一色で描かれた背景は、うっそうと茂る森を大変よく表現しており、迷い込んだら抜けられない怖さも感じさせます。空想の中で無邪気な楽しさと怖さの2つの心理のせめぎあいが起るかもしれません。
韓国の建物の屋根に載っている飾り瓦の偶像たちがオチョグニです
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いたずら五人ぐみ オチョグニ
パク・ヨンチョル:作
星あキラ/キム・ソンミ:訳 瑞雲舎 1575円
昔ある国にいたずらばかりする5人組がいました。5人は悪さばかりしていたため、天上の王様に捉えられてしまいます。捕まった彼らに課せられた刑は怪物ゴンを退治すること。五人組はどのようにしてゴンを倒すのでしょうか?馴染みの薄い舞台や登場人物であっても、子どもたちがこのお作品を楽しめるのは、想像力のなせる業といってよいでしょう。