著名建築家がデザインした超高層建築
アメリカで最も影響力のある存命中の建築家10人の一人に選定されたシーザー・ぺリ氏は、建築をモノとしてとらえるのではなく、敷地を取り巻く自然環境、街並み、文化、歴史などの諸条件に対し、「的確に応えること」(デザイン・オン・レスポンス)をその設計哲学とする。愛宕山の豊かな自然を背に、500年以上の歴史を有する青松寺を挟んで山門のようにそびえたつ2棟の超高層建物「愛宕グリーンヒルズ」は、宗教の世界において清らかさを象徴する「ハス」の花のつぼみがモチーフとなった。いかにも、氏の哲学に基づいたアイデアである。