建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

外廊下のあるコンクリートの小さな箱[laatikko](2ページ目)

金属のフェンスに囲われた、コンクリート打放しの小さな2階家。安藤忠雄の名作「住吉の長屋」のように、屋外の細長い廊下や階段室を介して日常生活を営むという、一見不便ともいえるコンセプトで建った、他に類をみないユニークな住宅です。

執筆者:川畑 博哉

フェンスに守られた廊下


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通路
上/左・2階から階段を見下ろしたところ。右・玄関の内側。中/廊下に面して風呂やダイニングがある。下/東側の廊下の奥からの見返し。


玄関から入ると右に2階への階段、左に奥深い廊下が伸びています。フェンスの内側は、ここに身をおいた人にしか体感することができない、まさにこの家ならではの空気が漂っています。路地と廊下の間に立てられたファインフロアのフェンスは、ちょうど京都の町家の連子窓(れんじまど)のように路地を行く人々の視線を程よく遮って、家族のプライバシーを守っています。中とも外ともつかない不思議な空間です。

◆建築データと建築家プロフィール


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