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ポジティブなしつけを知っていますか?2(3ページ目)

「子育てに体罰は不要。子どもに信用され、親自身が成長するような前向きな子育てを」と主張する「ポジティブ・ディシプリン」。今回も著者のジョーン・E・デュラントさんへのインタビューです。

猪熊 弘子

猪熊 弘子

子育て ガイド

ジャーナリスト。名寄市立大学特命教授 (一社)子ども安全計画研究所代表理事。 保育・教育、子ども施策などを主なテーマに、執筆・翻訳、テレビ・ラジオ出演、講演を行なう。4人の子どもの母。著書多数。『死を招いた保育』(ひとなる書房)で第49回日本保育学会 日私幼賞・保育学文献賞受賞。

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「ぐちゃぐちゃ」でいいじゃない!

ガイド:デュラントさん自身もお子さんがいるそうですね。子どもがいると、楽しいけれども大人の都合だけでは動けなくて、いろいろ大変なこともありますよねぇ……。

ジョーン・E・デュラントさん:そうですよ! 子どもがいたら、自分の都合だけでコントロールすることなんてできないもの。仕事のスケジュールは遅れまくり、お客さんが来ても家の中はグチャグチャ、なんていうこともしょっちゅう。ストレスになりますよね。でもね、子どもがいても変わらない暮らしなんて幻想だと思いませんか?

ガイド:無理です(笑)。うちなんて子どもが4人ですからねぇ。ちょっと気を抜くと、一晩であっという間に家の中がグチャグチャになります。

ジョーン・E・デュラントさん:私はね、ママ友たちとの間で交わした約束があるんですよ。子連れで行き来する時、お互いの家がゴチャゴチャだったとしても、誰も気にしない、手を出さないことにしようって。一人がキレイにしはじめると、連鎖反応で互いにプレッシャー感じて、行き来するのがストレスになりますからね。床にパンくずが転がっていたって、いいじゃない? 料理だって疲れていたらしないわ。冷凍食品万歳!って思いますよ(笑)。

ガイド:素晴らしい!カナダでも日本でも、子育て中はみんな同じなんですね。意外ですけど、ちょっとホッとしちゃいました(笑)。

ジョーン・E・デュラントさん:そうそう。子育て中はグチャグチャであたりまえ。たとえそんな状態だったとしても、私自身がリラックスできて、子どもにとっても幸せであることがいちばん。自分が親として思うようにできていない、というプレッシャーから解放されると、前向きに子育てできるようになると思いますよ」

■プロフィール
ジョーン・E・デュラントさん。カナダ マニトバ大学家族社会学科 准教授。子育て中の親や、子育て支援に関わる専門職向けの講演会やワークショップを世界各国で行っている。

<関連リンク>
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