子供のしつけ/子供のしつけ関連情報

紀子さまの育児書「おさなごを発見せよ」(2ページ目)

ご実家のお母様が紀子様に贈られた「おさなごを発見せよ」は美智子様もお母様から贈られた本。今から100年も前に書かれた育児書ですが、現代に通じるものがあり、子育ての基本は不変であると実感できる一冊です。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

「おさなごを発見せよ」の教えとは

数ある教えの中から、いくつか抜粋してご紹介したいと思います。まず、この本の中心的教えです。

幼い子どもの自ら生きる力を認めること、これが教育の基本。
■ 幼い子どもは自ら生きる力を持っている

親が自分の知識や感情を優先し、幼い子どもの自ら生きる力を無視していると、親に頼ってしまい、せっかくの強い力が弱くなってしまいます。幼い子どもは自ら生きる力を持っていることを信じ、子どもの泣き声やたどたどしい言葉からも、子どもの気持ちをくみ取り、子どものことを分からなければならない。それが教育の基本です。

100年も前の育児書なのに、まさに、今の時代の親子間の問題に応える次のような教えもあります。


■ 親を基準とせず、子どもの個性を伸ばす教育

子どもは別人格。親を基準に考えないこと。
地位名声のある親の子どもの出来のよくない場合は、親が自分を基準にしてその子の成長を望むからです。その子どもは、両親が自分に対して満足していないことに不平を感じ、焼け気味になることもあります。さらに、両親が子どもに対して失望している場合、子ども自らも自分の将来に自信を失い、徐々に生まれつきの才能がなくなってしまうこともよくあることです。

親は子どもを自分の敷いたレールの上を走らすようなことはしてはいけないのです。子どもの個性を大切にし、子どもの人格を認めなければならないのです。

また、次に挙げる教えも、子どもを持つ親に、ぜひ知っておいて欲しい内容です。

■ 子どもを叱らないためには、よい習慣をつけさせること

常に子どもを叱ることは、親にとってもストレスになり、子どもにとっても心身の発達の妨げになります。そこで、叱らずにすむためには、子どものわがままを見逃すのではなく、わがままがな気持ちが起こらないようにすればいいのです。

それは、赤ちゃんのときからよい習慣をつけることです。そして、そのためには、親は子どもがその習慣を守りやすいように、環境を整えてあげることも大切です。



この他にも、今の母親たちに伝えたい教えがたくさん紹介されています。また、昔の日常的な生活も垣間見ることができ、大変興味深い本であると言えるでしょう。しなしながら、さらっと読むだけでは、頭に入りにくい内容もあるかと思います。じっくり読んでみてください。


【参考資料】
「おさなごを発見せよ」羽仁もと子著(婦人之友社)

【関連記事】
「悠仁さまご誕生!皇室男子の教育の変遷
「真似したい!紀子さまのおおらか子育て」
「美智子さまのナルちゃん憲法」
「小和田家の教育方針」



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