美智子さまも、紀子さまも

「おさなごを発見せよ」
羽仁もと子選集
羽仁もと子著
婦人之友社
「おさなごを発見せよ」は、実家のお母さま、川嶋和代さんから紀子さまに贈られた育児書。この本はお母さまが紀子さまの弟、舟(しゅう)さんがおなかにいらっしゃった時お読みになって感銘を受けられたということですが、なんと、美智子さまもご実家のお母様から贈られていらっしゃったのです。

そして、その本の著者、羽仁もと子さんが作られた自由学園幼児生活団の通信教育を紀宮さまが受けていらっしゃったのですが、また偶然にも、紀子さまもアメリカにお住まいの4歳のとき、この通信教育を受けていらっしゃったということです。

「おさなごを発見せよ」は100年以上も前に書かれた内容もありますが、今も尚、色あせることなく受け継がれています。いったい、どんな本なのでしょうか。

「おさなごを発見せよ」の著者 羽仁もと子さん(1873年9月8日 - 1957年4月7日)

日本で女性初のジャーナリスト。
尋常小学校や女学校の教員の後、報知新聞に入り、日本初の婦人新聞記者となる。羽仁吉一と結婚し、1903年に今日の「婦人之友」の前身、雑誌「家庭之友」を創刊。1921年、自由学園を創立し、就学前の幼児教育から大学教育までの基礎を築く。

「おさなごを発見せよ」って、どんな本?

1905年からの著述を集めた羽仁もと子著作集全21巻より抜粋し、若い世代へのメッセージを中心に再編集された5冊の中の1冊が「おさなごを発見せよ」です。

1965年に初版が発行されました。ほとんどが明治時代に書かれた文章なので、分かりにくい言葉も時々ありましたが、若い世代からの希望もあり、1995年以降のものは、難しい言葉や昔の言葉には解説がつけられています。例えば「中通り(気軽な外出着)と晴れ着」「唯々諾々(人の指示に盲従すること)としていられるのは」といった具合です。

著者、羽仁もと子さんご自身の体験やご自分のお子様の子育て経験などの具体例と共に解説されており、100年も前に書かれたものですが、現代に通じるものがあり、子育ての基本は、不変であると実感できる一冊です。


では、「おさなごを発見せよ」の教えをいくつか抜粋してご紹介します。