早期教育・幼児教育/シュタイナー教育

シュタイナーの具体的教育法(3ページ目)

「シュタイナー教育の理念を学ぶ」では、シュタイナーの教育理念について学びましたが、今回は、具体的な教育方法について学びたいと思います。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

シュタイナー学校

■エポック授業

朝の最初の2時間くらいを使って、エポックの時間帯に数週間続けて同じ科目を学ぶ。

たとえば、国語を4週間やっている間は、算数は全くやらず、国語のエポックが終わったら、次は算数を4週間やり、その間国語はやらない。

4週間続けて毎日算数、または国語をやり続けるということに意味があり、そして、数週間休むということにも意味がある。

■担任持ち上がり制

シュタイナー学校では、1年生から8年生まで、クラス替えもなく、同じ担任が受け持つ。

■クレヨンを使う

鉛筆ではなくクレヨンを使う。鉛筆の線よりクレヨンの線のほうが太さも色もいろいろあり、生命感を持っている。

■テストがない

シュタイナー学校には、「テスト」というものはない。点数をつけるということがない。

■フォルメン

フォルメンは子どもの集中力が高まる
国語のエポックの時でも、算数のエポックの時でも行われる。

子ども達がだらけてきたな、とか、疲れてるな、とか感じたときに、フォルメンをやる。それによって、子ども達の神経を集中させたり、疲れている神経をときほぐしたりする。

たとえば、先生が黒板に渦巻きを書くと、それを子ども達はまねしてノートに書く。

外側から内側へ向かって渦巻きを書くときは、神経が集中し、次に、内側から外側へ向かって渦巻きを書くと、集中していた神経が解放されていく。このフォルメンをやっているときはとても静かで、集中力は高まる。

■オイリュトミー

オイリュトミーは体を使って色々なことを表現すること。

私たちが立つ時、体の垂直線が足のつま先で終わると思わずに、地球の中心までも一本の線が走るかのように、頭も、地球の中心から伸びてきた線が私の体の中をまっすぐ通って、天までつながっていると意識する。

また、例えば、みんなで円を作ってみると、知らず知らずのうちに、きれいな円になるように、自分がどこに立てばきれいな円になるか、自然に修正し、協調性と責任感が育っていく。

【参考文献】
シュタイナー教育を考える 朝日文庫 子安美知子著
七歳までは夢の中 学陽書房 松井るり子著
我が家のシュタイナー教育 共同通信社 広瀬牧子著
7歳までのシュタイナー教育 学陽書房 加納美智子著
家庭でできるシュタイナーの幼児教育 ほんの木
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