早期教育・幼児教育/早期教育・幼児教育関連情報

オレゴン子連れ留学奮戦記(3ページ目)

「今からでも留学したい。でも、子どもがいるから無理。」と、あきらめている方も多いのでは。女性新聞記者である井上さんは、2人の子どもを連れ、米国の大学へ留学し、「オレゴン子連れ留学」を出版されました。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

●子ども達もプレゼンテーション

毎週1回、「どこかに行ったことや、みんなに教えたいこと」などを題材に、プレゼンテーションをする時間があり、「シェアリング(共有)」活動と呼んでいました。

娘は、絣の着物と下駄や、日本の文字、お金、旗などを題材にプレゼンし、子ども自身が日本文化を理解するのに役立ちました。娘もシェアリング活動が大好きでした。

大学では当たり前ですが、小学校でもプレゼンがあると聞いて、驚きましたが、プレゼンを経験した娘が成長する姿を見て、日本の小学校でも、プレゼンをもっと経験させたらいいと感じていました。

●夏休み

アメリカでは6月上旬から9月上旬の3ヶ月近くもの間が夏休みで、夏休み前に多くの子ども向けイベント案内が学校で配られ、プログラムはよりどりみどり。放課後活動を支えているBGCAも夏休みは終日預かりを実施していました。また、大学が主催する子ども向けプログラムもありました。指導員は教育学を専攻する学生達です。

オレゴン州立大学(OSU)保育所では、夏には小学校低学年向けのプログラムも提供しているので、2人そろって、OSU保育所に預けることにしました。小学校向けクラスでは、毎週水曜日、動物園や科学館、水族館などに行く、遠足が設定されていました。

●PC教育

週に1、2度コンピュータの時間があり、数人で1台のパソコンを使うというあたりは、日本とあまり変わりが無いように思いますが、コバーリス市内の公立図書館にも子ども用のコンピューターが5台ありました。

日本は、アメリカと比べれば、子ども達が慣れ親しむ公共のコンピューターが圧倒的に少ないです。予算がないのは、アメリカの自治体も同じですが、ほとんどが寄付によるものです。

家や職場で不要になったものを寄付すると、時価で査定し税控除の仕組みがあり、また、データが残らないよう無料で消去するサービスもありました。

日本でも公共のパソコンを増やすために、寄付パソコンの税控除の仕組みは、まっさきに実現して欲しいと思います。


●誕生日パーティー

アメリカのお誕生日会は派手でお金がかかっています。例えば、音響設備を公民館に運び込み、会場を風船で埋め尽くしてのダンスパーティーやプールの一角を借り切ったり、雇われピエロがやってくることもあり、推定5万から10万円はかかっています。

アメリカにはパーティーの招待状を作成してくれたり、パーティー向けのゲームを販売したり、音楽演奏者を派遣するといったネットサイトがあるほどです。



誕生日パーティーで、名物のペニアータ叩き
はりぼての馬を目隠しした子供たちがたたく。

われたら、こぼれ落ちたキャンディーを
拾い集めます。
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