早期教育・幼児教育/早期教育・幼児教育関連情報

オレゴン子連れ留学奮戦記(2ページ目)

「今からでも留学したい。でも、子どもがいるから無理。」と、あきらめている方も多いのでは。女性新聞記者である井上さんは、2人の子どもを連れ、米国の大学へ留学し、「オレゴン子連れ留学」を出版されました。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

アメリカの小学校~日本の小学校とここが違う!!


オレゴン州コバーリス市フーバー小学校の場合

●入学式がない

日本の小学校では晴れやかな入学式が欠かせませんが、アメリカでは入学式はありません。

「新一年生のために特別な式典はないのですか?」と校長先生に尋ねたところ、
「なんのために?」と聞き返されてしまいました。日本で常識と思っていることが、所変われば、違うのですね。

また、入学の手続きも自動的に案内が来る日本と違って、学校に自ら出向き入学手続きをしなければなりません。

●時間割がない

日本の学校であるような時間割はありません。夜、クラスごとに、「カリキュラムナイト」という説明会が開かれ、担任の先生はそこで、年間のスケジュールを説明し、自分の方針を話します。

この地区は教育熱心な親が多く、カリキュラムナイトの出席率は100%で、質問も活発でした。その後、毎週水曜日の先生からの電子メールで1週間分の予定表が送られてきました。

●学校でのおやつと食事


小学校に持参したおやつの例
黄色いのはアメリカ版「カール」ともいえる
『チート』。チーズ味で子供たちに大人気。
チョコレートクッキーは、日本にもある
『オレオ』。日本よりも甘かったような。
小さなからだはエネルギーの消耗が早いので、午前と午後の休息時間に栄養を補給する必要があるから、毎日2種類のおやつを持ってくるように言われました。放課後教室でも少なくない量のおやつが出るので、どう考えてもアメリカの子どもは間食の摂り過ぎです。

アメリカ人は肥満が多いことが長年問題になっていますが、国をあげて本気で解決しようとしている様には思えません。

給食は、ホットドック、ピザ、ハンバーガーの3つの選択肢がありますが、栄養バランスも悪く、味も今ひとつです。


●放課後教室

放課後教室での様子
日本で言う学童保育はフーバー小学校では「スターズ」と呼ばれ、ボーイスカウトを組織する非営利団体が運営しており、専門の先生が工作活動の指導などもしてくれます。会費は月190ドルで、月5000円の日本の学童保育の4倍もします。

「日本の学童保育では、先生が、あれをしなさい、これをしなさいという」と上の娘がときどきぼやきます。アメリカの放課後教室では、全く自由で、好きなことをしていいのが特徴だったそうです。

高学年になると、学校から下校用バスで「ボーイズアンドガールズクラブ」(BAGC)へ行き、自習したり遊んだりする子どもが多くなります。BAGCも全米にある非営利団体。バスケットボールコート、卓球台、コンピューター室などがあり、監視員はいるが、自主活動が中心です。会費は年20ドルで、運営費のほとんどは寄付金でまかなわれています。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます