子どもたちにかける言葉は「守ってあげるよ」「大丈夫だよ」

パパと子ども

守ってあげる。大丈夫だよ!

東日本大震災や阪神淡路大震災の際、恐怖心から不眠、嘔吐、頭痛を訴える子どもたちが後を絶ちませんでした。こうした子どもたちは震災が原因となったPTSDの疑いがあり、教育的配慮が必要と判断された生徒に対し、集中的にカウンセリングを行うなど心のケアが続けられました。


大きな災害が起きると、被災地の子どもたちをはじめ、テレビ画面を通じて被害の悲惨さを目にしている全国の子どもたちが大きな恐怖を感じ、心のケアを必要としています。私たち大人ができる子どものPTSDへの対応をお伝えします。

 

PTSDとは

PTSDとは、Post‐Traumatic Stress Disorderの略で、心的外傷後ストレス障害のこと。不慮の事故や災害など、思いがけない体験が心の傷となり、後にその記憶が様々なストレスとなり、不眠や不安、悪夢や恐怖、無気力感などの症状をもたらすことを言います。子どもの場合、指しゃぶりをしたり、母親から離れないなどの「退行現象」が起こったり、暴力を振ったりという行動に現れることもあります。 PTSDは一般に事件後数週から数ヶ月の間にみられますが、ときには数年経ってから発症することもあり、次の3つが主な症状です。

■再体験症状
フラッシュバックと悪夢があります。フラッシュバックは、衝撃的な体験の記憶がよみがえることで、悪夢には事件を再現するものと、内容を覚えていなくても、激しい不安に襲われるものがあります。子どもの場合、その体験を思わせる遊びや話を繰り返すこともあります。

■回避(逃避)症状

恐怖体験がなかったと考えたい症状。恐怖体験を思い出させる事柄、場所や人を意識的あるいは無意識に避けたり、また、思い出せない場合もあります。そして、現実感がなくなり、物事への興味を失い、無表情になる場合もあります。子どもの場合、ぼんやりと長時間過ごしたり、基本的な日常生活ができなくなる場合もあります。

■過覚醒症状
神経が興奮状態にあり、なかなか眠ることができず、やっと眠ることができても何度も目を覚まします。怒りっぽくなり、物事に集中できなかったり、過度の警戒心をいだくことがあります。


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