次に、日能研関西本部の先生が、講演会でお話しされました内容の中から、「低年の学習方法」に関するお話をご紹介たいと思います。
▼ きちんとした会話をする ▼
「授業中に塾の生徒が、『先生、トイレー。』と、言うと、
私は、いつも次のように答えます。
『先生はトイレじゃなーい。』
主語述語の整った文を話すことができていない子どもが、きちんとした文章を書けるはずがありません。
きちんとした会話ができない子どものお母さんには、たいへんおしゃべりの方が多いようです。つまり、お母さんがしゃべりすぎて、子どもは、ただ、うんうんとうなずくだけで、こと足りてしまうというわけです。
また、親が子どもに対して、幼児言葉で話さないようにしてください。そして、慣用句や四字熟語などを普段の会話に自然に入れて話すよう心がけてみてください。」
無理に慣用句を入れようとすると、おかしな会話になったり、また、入れなければいけないと思いながら、会話することは親としてもたいへんなことだとは思います。しかし、普段の会話に慣用句を入れて話すというのは、慣用句や四字熟語の意味を頭ではなく、からだで、感覚で理解できる効果的な方法です。
しかしながら、親の私たちも慣用句や四字熟語の意味を全て、正確に覚えているわけではありません。間違った使い方をすると、たいへんなことになりますので、親も子どもと一緒に勉強する必要がありますね。
慣用句や四字熟語を楽しく覚えるための、子ども向けのマンガ本も色々あります。大人が見ても楽しくて、遊び感覚で覚えられますよ。
「慣用句びっくりことば事典―ドラえもんの国語おもしろ攻略
ドラえもんの学習シリーズ」
「ドラえもんの国語おもしろ攻略 ことわざ辞典
ドラえもんの学習シリーズ」
「まんが ことわざ事典 学研まんが ひみつシリーズ」
1ページ : 国語・算数の学習法
2ページ : 社会・理科の学習法
3ページ : 親の役割り
5ページ : 子どもに押し付けない
6ページ : 先取り学習はしない