○ご自分のお立場の自覚

社会勉強という目的で浜尾侍従に連れられてデパートに行った時のお話です。皇室では、普段は自由におもちゃを買ったりプレゼントをもらったりということが無いので、おねだりすることもできません。ご自分でお買い物ができるとこのときとばかりに、欲しかった怪獣事典をお買いになったのです。

御所に帰られてからもたいへんな喜びようで、
「ぼく、明日お友達に教えてあげるんだ。」と、繰り返されていました。翌日、朝食もそこそこに学校へ出かけられたのですが、教室で浩宮さまを一目見るなり、お友達が言ったのです。
「宮さま、昨日、デパートで怪獣事典買ったんだって?どんなの?」
浩宮さまは「えっ!」と言葉を呑み込んでしまわれました。
「どうして知ってるの?」とたずねると、
「だってテレビで見たもん。」という返事です。

浩宮さまは、話したくてたまらなかったことを先取りされてしまって、ずいぶんしょげておうちに帰られたということです。

僕のことはみんなが知っている。そんな自覚と重圧と責任感が芽生えたのはこのときからだったかもしれません。

美智子さまは、一般の子どもとしての浩宮さまの教育、将来天皇になられる浩宮さまの教育、そのバランスにいつも気を配っておられたということです。

○頑張り屋の浩宮さま

体育の授業で逆立ちをやらされた時のお話です。浩宮さまは苦手で、なかなかおできにならなかったそうです。そこで、御所にお帰りになると、毎晩ひとりお部屋にこもって逆立ちの練習を続けられました。

以来、逆立ちは得意中の得意となり、クラスでも一番になられました。お友達は宮さまの頑張り屋の一面をみて、びっくりしてしまったそうです。

○仲良しのご兄弟

陛下も美智子さまとともに、お子様たちの勉強をよくみていらっしゃいました。ある日のこと、宿題をしていなかった浩宮さまに陛下のカミナリが落ちました。
「きちんと学校の宿題をできない子は、廊下に立っていなさい。」
という陛下のお叱りのお言葉に、浩宮さまは遊戯室の前の廊下で立っていらっしゃいました。

そこへ、弟の礼宮さまが飛び出して来られ、兄ぎみをごらんになって、
「お兄ちゃま、アーヤもいっしょに立ってる。」
と、隣におたちになりました。この弟のかわいい励ましに元気が出てきた浩宮さまは、
「アーヤ、いっしょに歌を歌おうか。」と兄弟で合唱を始められたということです。

このなごやかな様子に、美智子様は思わず吹き出してしまわれ、
「なぜ、立たされているのかわからなくなってしまったわね。」
と、苦笑されたそうです。

子どもの頃の浩宮さまは努力家でしかも、伸び伸びと素直でやさしい子どもに成長されています。そして、現在の浩宮さまも、おやさしくそして強い心を持っていらっしゃいます。

ご婚約前の雅子さまに対して、
「皇室に入られるということには、いろいろな不安や心配がおありでしょうけれども、雅子さんのことは僕が一生全力でお守りしますから。」
と、いうお言葉を掛けられたことは有名ですが、なんて強く優しいお言葉なのでしょうか。

今の浩宮さまがいらっしゃるのは、雅子さまと同じく、天皇皇后両陛下の“共育”と“育自”の賜物といえるのではないでしょうか。

【参考文献】

「ナルちゃん憲法」 日本文芸社 松崎 敏彌





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