ノーラさんが見た「子育てしやすい国」
ノーラさんから見て子育てしやすい国を挙げていただきました。子育てしやすい国のトップはフランス |
●母親も父親も子育てができる「フランス」
フランスにおいては育児休暇は、母親がとってもいいし、父親がとってもいいことになっています。中にはたとえば週の何日は母親が休み、残りを父親などと、続けて休まずに交代で休んでいる人もいました。
そのため実際に育児休暇をとっている父親も多く、彼らが保育園などでボランティアとして子どもの世話をしている姿が見られます。
とにかくどう休みをとるかは企業との相談の上いかようにも可能のようです。もちろん企業側との交渉ですからどのようにとれるかの保障はありませんが、いずれにしろ仕事に支障がない程度でしたら大丈夫のようです。
母親も父親も子どもと一緒に保育園に参加する人も多く、他の子どもの様子も見られます。また安全面において大人の目が増えますし、親同士が交流できるという利点もあります。
●国が子育てをバックアップしている「カナダ」「オランダ」
カナダでは、育児サークルなどを国がバックアップしていて、アクセスしやすい場所にあるのも特長です。栄養士さんから栄養指導を受けたり、保健婦さんからアドバイスをもらったりすることも、日常的に行われています。
オランダは、保健所がショッピングモールの中にあるなど、子育てに必要な施設が、社会の中に当然のごとくとけ込んでいます。
●母親が威張っている!?「フィンランド」
先にマンハッタンの例を挙げましたが、フィンランドの母親は、「私は助けてもらう権利がある」と堂々としています。
たとえば、お腹が大きい人が電車に乗ったら、自分から「座らせてください」と言える国です。もちろん、杖をついたおばあちゃんの場合は、杖で座っている若者は足を叩かれて「立ちなさい」と言われるのが当たり前です。
そのような国も、ある意味、子育てしやすい国ですね。
ノーラ・コーリさんが子育てしやすい国としてあげてくださった「フランス」は、合計特殊出生率が1990年1.78にまで落ち込みましたが、その後徐々に増えて、2003年度は1.89、2005年度は1.94にまで増えています。(資料:UN,Demographic Yearbook)
少子化が止まらない日本も、そろそろ本腰を入れて子育てしやすい国を目指すときが来ているように思います。
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取材協力:Care the World
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