ナポリの治安は?
青い地中海、ヴェスビオ火山、サンタ・ルチア……風光明媚なナポリ
ナポリの印象
個性的で魅力的なナポリの街。一度は歩いてみたいけど?
街も旧市街は雑多な印象で、石造りの清楚なヨーロッパの街を思い浮かべていると少々イメージが違うかもしれません。
さて、車のクラクションが鳴り響く、雑多なカオス・ナポリ。ここではどんな危険があるのでしょうか。悪名の高いナポリと言えども、やはりイタリアの都市。他の街同様に、凶悪な生命にかかわるような危険よりも、スリ・置き引き系の軽犯罪が最も多い印象です。
ナポリと言えば「スクーターのひったくり」
ナポリの素顔を垣間見るスパッカナポリ。路地歩きは面白いけど要注意!
特に細い路地が続く旧市街のスパッカナポリは、観光客も多いため、このスクーターのひったくりが多発します。ノーヘル&猛スピード&二人乗り(以上)と相場は決まっていますが、慣れない(慣れることもあまりないですが)と驚いて、アタフタしている間にひったくられてしまいます。
バイクの音が聞こえてきたら壁際に寄る、カバンを肩は腕にかけず抱えるなど、ひょいっとひったくられないように持ち変えましょう。
そしてもし、ひったくられそうになったら、バイクを蹴り倒す。もしくは、諦めるのが無難……。引っ張り合いになり、そのままバイクで引き倒され後頭部を打ち、救急病院に運ばれた……などと言うニュースもありますので、ご注意下さい。何しろ、ナポリの路地ではカバンを持って歩かない、盗られてもあきらめがつく程度の荷物にしておくのが一番です。
ナポリ旅行の防犯対策
伝統的なスクーターのひったくりの他、「騙すより騙される方が悪い」といった考え方を持っている人も多く、ちょっとしたスリや置き引きが、他の都市よりは多く見られます。 イタリア旅行の防犯対策をベースに、ナポリの街歩きでは、防犯意識をさらに強化することをお勧めします。ナポリ旅行の具体的な防犯対策
1.絶対に暗くなってから、荷物を持ってウロウロしない。乗り継ぎ便の関係で、ナポリ空港や駅に夜到着することもよくあります。「わずかな距離だから……」とスーツケースを持って徒歩移動はしない方が無難です。石畳で歩きづらい上、自由が効かない格好で歩くのは「ひったくって下さい」とサインを出しているようなものです。2. 路地を歩く際にガイドブックや地図を見ながら歩かない。注意のそれている瞬間をプロのひったくり・スリは見ています。調べるときは壁際による、出かける前に確認しておくようにしましょう。
3. 観光客は元より、イタリア人でも足を踏み入れないエリアがあります。スペイン地区やモンテ・サント地区、ガリバルディ駅裏、サニタ地区など……旧市街の路地はミステリアス過ぎます。旧市街地区では、スパッカナポリが観光地化されてはいますが、それ以外はできれば避けた方が無難です。
いずれにしても、明るい時間帯でも人気のない路地に入り込まないのは鉄則です。
4. 現金・カード・貴重品をまとめてもたない。一つにまとめておくと、盗まれたときの被害損額がイタイ。リカバリーする元気もなくなります。首から下げたり、洋服の下に隠したり……いちいち面倒だから、とりあえずカバンに入れておいて後で……なんて油断があるときばかりをスリは狙ってきます。面倒くさがらずに小分けにしましょう。
ところで、随一の安全対策は……何も持ち歩かない。盗られるものがなければ、盗りようがありませんからむしろ安全です。街歩きの際は、カメラと小銭をポケットに入れて……。