自動車保険を使ってないのに保険料が上がったワケ

自動車保険は1年契約が一般的で、1年間のうちに保険を使わなければ、等級がひとつあがって保険料が少しずつ安くなる仕組です。ですが、保険を使っていないのに保険料が上がっるケースがあります。それにはこんな理由があったのです！

保険を使わないのに保険料アップは
あなたのせいではありません！
 

現在、多くの保険会社が採用しているノンフリート等級には1～20等級があります。この等級の数字が大きくなるほど割引率がアップし、保険料が安くなる仕組です。等級を大きくするには、保険の契約期間である1年間に保険を使わなければ1つアップし少しだけ安くなります（事故の種類、等級について詳しくはコチラ）。
ところが「事故を起こしてもいないし、保険も使ってない、等級も上がっているのに更新後は値上がりしている！」というケースがあります。これは契約者の落ち度や、計算ミスではなく、次のような理由によるものです。

ホントのワケ　その1
保険会社の料率改定 

近年の損保各社では「入ってくるお金が少ないのに出ていくお金が増える」という、収益のバランスが崩れてしまう状態が続いています。これにともない、各社とも保険料の基本となる料率を改定し値上げとなる…というのが大きな要因です。
この値上げの中身ですが、ストレートに保険料がアップするものもあれば、保険料は変わらないけど補償内容が変更になっているものもあります。例えば人身傷害補償で、歩行中や他の車に乗っている事故も補償されていたはずが、改定後は補償が取りやめになっている…など。2010年7月以降はこういった実質的な値上げも増えそうなので、確認が必要です。