ボランティア/自宅から始める社会貢献

包丁もハサミも、カッターもリサイクルしよう!(2ページ目)

使わなくなった包丁やハサミ、カミソリ、カッターナイフなど、どう処理していますか? これらの刃物に使われる鉄類は大切な資源。回収されて、新しい刃物に生まれ変わらせるために、リサイクルが推進されています

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド

11月8日は、刃物供養祭の日

全国から集まってきた刃物は、素材別に分類され、11月まで岐阜県刃物会館の倉庫に厳重に保管されています

全国から集まってきた刃物は、素材別に分類され、11月まで岐阜県刃物会館の倉庫に厳重に保管されています

「毎年11月8日、刃物供養塚の前で供養するんです。全国から年間、3万5000本の刃物が送られてくるんですよ」

そう教えてくれたのは、岐阜県刃物会館専務理事の山藤茂さんです。

刃物の町として知られる関市では、11月8日を、"いい刃の日"に定め、使えなくなった包丁どを供養する"刃物供養祭"が行われています。刃物は大切な道具だから、感謝し、供養する行事です。

包丁だけではなく、ハサミ、カミソリやカッター、彫刻刀など刃物類のすべてが回収の対象となっています。各地の刃物店に回収ボックスが置かれているので、不要となった刃物類を紙に包んで入れれば、完了です。回収している店は、岐阜県関刃物産業連合会のサイトにある「不用刃物回収活動」をクリックすると、検索できます。回収箱が近所にない場合は、安全に包装して、刃物会館に送ってくださいね(送料は負担してください)。

回収され、供養された刃物は、鉄スクラップを原料として鉄鋼を生産する特殊鋼メーカーに送られ、原料別に溶かされて、新しい刃物に生まれ変わります。資源の乏しい日本にとって刃物に使われる鉄鋼は、貴重な資源。繰り返し使う仕組みがあるのは気持ちいいですね。詳しくは関市か、岐阜県刃物会館に問い合わせてください。

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