カナダ/ケベック

世界遺産ケベックシティの季節・気候・旅の服装

世界遺産に指定されている人気都市ケベックシティ。けれども、夏の暑さや冬の寒さがどの程度なのか?紅葉の見どころとしても知られているが、朝晩の冷え込みは厳しいの?そーんな疑問にお答えする記事です。

執筆者:下村 猛

ケベックシティの季節・気候・旅の服装

ケベックシティの旬の季節は何と言っても秋! (C) Tourism Quebec

ケベックシティの旬の季節は何と言っても秋! (C) Tourism Quebec

日本ほど明確ではありませんが、四季があり、特に紅葉で知られるメープル街道の見どころの一つとして、秋の美しさがよく知られています。日本と比べると随分と過ごしやすいものではありますが、夏は高温多湿で不快指数が高い日もあり、反面冬の寒さは厳しく、積雪量も多い。このように、季節ごとにかなりメリハリのある気候なので、旅行の季節にあった服装は必要不可欠です。

では、季節ごとの気候の特徴を見てみましょう。

ケベックシティの春(4月中旬から5月下旬)

強いて言えば、4月から5月下旬ということになりますが、あまり春のイメージはありません。4月でも最高気温が一桁のこともあり、この時期の旅行なら、まだまだ冬の装いが必要です。

ケベックシティの夏(5月下旬から8月)

大河セントローレンス川には豪華なクルーズ船も入ってきます。

大河セントローレンス川には豪華なクルーズ船も入ってきます。

この時期のケベックシティは観光シーズン真っ盛り! アメリカ、ヨーロッパからの観光客が多く、町のそばを流れるセントローレンス川には大西洋からの豪華客船が入港することもあり、観光の中心地である旧市街は多くの観光客で賑わいます。

気温は5月下旬から6月上旬にかけて上昇し、一気に夏らしくなります。一年で最も気温が高いのが7月で、平均最高気温は25度程度。日本ほどではありませんが、湿度が高く、実際の気温以上に暑く感じる日もあります。ただ、朝晩や天候が崩れた日は、気温が15度以下になり、日本の春や秋くらいの気候になることも珍しくありません。一枚多めの服装をお忘れなく。

 

ケベックシティの秋 9月から10月

カナダの国旗でおなじみのメープルが赤く染まる時期。メープル街道のみどころの一つとして、日本からたくさんの観光客が訪れます。紅葉の見ごろは例年9月下旬から10月上旬の2週間ほど。

紅葉が日本よりも1ヶ月ほど早いことから分かるように、気候も日本より1ヶ月ほど早いものと考えましょう。日によっては、朝晩は氷点下になることもありますので、晩秋から初冬の装いのご準備を!

ケベックシティの冬 11月から4月中旬

冬はどっさり雪が積もります。 (C) Farimont Resorts & Hotels

冬はどっさり雪が積もります。 (C) Farimont Resorts & Hotels

紅葉の季節が終わると、一気に冬。山岳地ではありませんが、カナダ国内でも有数の豪雪地帯として知られており、年間3mにも達します。気温も低く、特に12月から2月にかけては厳冬期。気温は氷点下15度以下になり、さらに風の強い日も多く、体感気温が氷点下20度以下に感じられる日もあります。この時期の旅行では完全な防寒対策が必要なことは言うまでもありません。冬の北海道に出かける程度の服装は必要です。

寒い冬ですが、観光客が少ないと思ったら大間違い! 冬には冬の楽しみがあり、特に2月には世界最大級の冬のお祭り「ケベックウィンターカーニバル」が行われるので、各ホテルも満室間違いなし!また、郊外ではアイスホテルが建てられるなど、冬のケベックも十分魅力的なんですよ。ガイドも、寒い場所では冬の方が情緒があって、その場所の本当の姿が楽しめると思います。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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