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大学受験の現状(4ページ目)

大学全入時代がやってきた。都心部にある名門校と地方大学との間に大きな格差が生じつつある。今後の現状も踏まえ、これからの大学入試の置かれている問題を考えてみたい。

吉田 敦彦

執筆者:吉田 敦彦

学習・受験ガイド

崩れゆくか、大学の序列

大学は一定の水準を保つために、できるだけ優秀な学生を確保したい。私立大学の中には系列付属小中高の拡大を図る動きが大きい。早稲田大は、大阪府茨木市の私立摂陵中学校・高等学校(理事長:武藤治太)を系属校(2009年4月予定)としようとしている。加えて、設立準備が進められている学校法人「大隈記念早稲田佐賀学園(仮称)」のもと佐賀県唐津市に開校される予定(2010年4月)の早稲田佐賀中学校・高等学校(仮称)も系属校とすることをすでに発表している。

慶應義塾大学も、大阪市福島区堂島川に面した創立者福澤諭吉誕生地記念碑の近くに、「慶應大阪リバーサイドキャンパス」を2008年に開設。当面広報活動や講演会を行っていくようだが、関西の拠点になるのは言うまでもない。

また関西の私学も東京駅近くの高層ビル(サピアタワー)に立命館大、関西学院大、関西大、甲南大、流通科学大が大学事務所を開設するなど、全国的に動きが活発化している。

日本に階級制度はないが、大学がある意味その代わりをしてきたといえる。しかし、供給過剰となってしまうと必然的に大きな再編成が起こる。旧来の大学の序列も崩れる可能性が大きい。激動の時代に来て、新しい価値基準が生まれ始めている。今まで予想もしなかった大学が名門校となることも可能だろう。

大きな変動の時代は受験生にとっても実は大きなチャンスの時代でもある。大学進学の本来の意味を考え、自分の才能を生かす最善の場を選べるという点でよい時代が来ると考える。単なる名前ではなく、本物を選ぶ鑑識眼を持って大学を選択する姿勢が、結果的には新しい大学を生む大きな契機となるはずだ。

大学入試制度(センター試験など) >>

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