自由な学問的気風、先見性が精神的な柱

大阪大学の基本理念は、江戸時代の私塾である懐徳堂と適塾にある。地域社会に密着した自由な気風と先見性も特徴だ

大阪大学の基本理念は、江戸時代の私塾である懐徳堂と適塾にある。地域社会に密着した自由な気風と先見性も特徴だ

大阪大学は1931年、日本で第6番目の帝国大学として創設され、当初は理学部と医学部の2学部のみ。思想的な根幹は、古く江戸時代に大阪の豪商たちが起こした懐徳堂と、緒方洪庵の適塾という私塾にあるとされている。

適塾は、福沢諭吉、橋本左内などの著名人を輩出したことで有名。その自由な学問的気風や先見性を精神的な柱として受け継いでいるのだ。

21世紀版「懐徳堂」を目指す

大阪大学総長の鷲田清一氏は、「ここを拠点に、懐徳堂・適塾の社会に開かれた学問伝統に立ち、市民、NPO、企業の文化・社会活動、さらには財団や自治体による文化支援活動と強く連携しあいながら、大阪という町を名実ともに国際学芸都市として蘇らせ、さまざまな文化事業を推進していきます」と述べている。大阪大学は21世紀に向けた文化再生「大阪ルネッサンス」に取り組もうとしているのだ。その一旦として、地域社会との連携、市民講座の拡充など地域から始まる日本の活性化を訴えている。