押入れ収納術のアイデア&整理方法をご紹介
詰め込みがちな押入れ。成りゆき任せは収納地獄・カビ天国のもと。方針を決めて、ぶれない整理収納軸を作りましょう。 片付けが行き届いてスッキリとした押入れをキープする収納術・収納アイデアやコツをご紹介していきます。押入れ収納術のアイデア1:押入れは空間の容量とサイズを把握する
和室に付属している押入れは引き違いの襖があって、収納内部は固定棚で仕切られているのが一般的です。また、押入れは布団をしまうために奥行きが深く、幅も充分にとって作られています。ところが、その奥行きや幅の寸法は住宅事情に左右されがち。奥行き90cmを目安に「押入れ」と称しているものの、実態はさまざまです。なかには、押入れ内部に柱や梁など構造上の凹凸があることも。必ず採寸して、サイズを把握してから収納プランを立てることが肝心です。
オトナの身長を基準にすれば、出し入れしやすい位置は上段、次いで下段。身長の低い子どもはその逆 |
この6空間それぞれに、しまうモノとしまい方の方針を決めて、大きな収納空間を使い分けることが押入れ活用の基本です。
上段2空間は出し入れする頻度の高いモノ、下段は重いモノやカラーボックスを使って整理したいモノを。そして、手の届きにくい天袋は出番の少ないモノの保管用にします。 襖を取り外してカーテンに掛け替えれば幅全面を使って収納できるため、上下2つのスペースを無駄なく使えるうえに出し入れもしやすくなります。
押入れ収納術のアイデア2:グループ分けで整理整頓する
使いやすい高さにある上段は、布団の出し入れに便利です。ただし、近ごろでは押入れに布団をしまうとは限りません。そこでまず、しまいたい持ちモノのグループ分け整理をすることが肝心です。 布団、座布団、シーツ・カバー類、服、おもちゃ、日用品、家電など似たモノ同士でグループを作ります。そしてバラバラになりがちなモノは、収納用品を使ってひとまとめ。このグループ分けができたら、それぞれに空間を割り当てていきましょう。除湿・加湿器や扇風機など季節で入れ替える家電は下段に |
ところが丈の長いコート類をハンガー掛けにしたいときには、上下段を仕切る中棚が邪魔になることに。その場合には、中棚の中板と幕板、根太を剥がして壊すしかありません。中棚の造りにもよりますが、バールやノコギリなどを使っても自力で解体できない場合は大工さんに頼みましょう。いずれにしても押入れ内の壁面には、剥がした跡が残りますので修復のことも忘れずに。
下段には奥行きの深い引き出しケースや、キャスターつきで移動できる収納用品を置きます。 奥行きが深いので前後2列にしまい分ける場合もあることでしょう。そのときには後列にあるモノが見えるように、前列に並べすぎないよう注意してください。
天袋は踏み台を使って出し入れする場所なので、季節の飾り物や思い出の品など特殊なモノをしまいます。出し入れする頻度が低いと何をしまったのか忘れやすいため、箱には表書きを、さらに収納品リストを作って天袋のなかに貼っておくか置いておくといいでしょう。
押入れ収納術のアイデア3:カビ・湿気対策をする
戸建ての住まいで北側に押入れがあると結露しやすい。たまには収納物を全部出して換気を。扇風機は押入れで常にスタンバイ |
すのこを底に置いて側面にも立て掛けると、空気の層ができて通気性がよくなり、湿気対策に効果的です。除湿剤にはシート状のものや小さなボックス型のものもあるので、押入れの使い方に応じて利用するといいでしょう。
ただし、除湿効果がなくなったら、すぐに交換することを忘れずに。そのためにも、押入れの中身を点検して換気します。襖を中央に寄せて両サイドから風が通るようにして、ときには扇風機で風を送り込むことをおすすめします。冬場の結露や梅雨時の湿気予防には特に注意してください。掃除のときや週末・月末など周期を決めて、繰り返し実行するといいでしょう。
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