2009年空気清浄機、注目のトップ3は?
ウィルス合戦の2009年新製品から、注目の売れ筋機種をピックアップしてみました
日本人のキレイ好きを反映し、年々売り上げを延ばしている空気清浄機。加湿機能を搭載した製品がブレイクし、今や「加湿空気清浄機」という名称もすっかり定着しました。
2009年・加湿空気清浄機のトレンドキーワードは、ずばり“ウィルス”。各社独自の技術で、空気中に浮遊する菌やウィルスを抑制する機能を搭載しています。そんなウィルス合戦の2009年新製品から、注目の売れ筋機種をピックアップしてみました。
シャープ 「プラズマクライスター空気清浄機」
(+)と(?)のイオンを作りだし放出する、プラズマクライスターイオンが特徴
空気清浄機に加湿を搭載したモデルが大ブレイク。それ以後、人気No.1の座をキープしているシャープ。独自のプラズマクライスターイオンが最大のウリ。自然界にあるのと同じ(+)と(ー)のイオンを作りだし放出。空気中に浮遊する菌に付着した時のみ、酸化力の強いOHラジカルとなり、空中で分解・除去するのが特徴です。
ドライアイスの白いもやもやが、あっという間に本体に吸い込まれていきました
空気清浄機の集じん力は“気流”がカギというシャープ。空気力学に基づき「ななめ20°気流+前方気流」を採用。ななめ20°の気流は、壁や天井にそって遠くまで届くため、部屋の隅のホコリを押しだすような感じでしっかりホコリを吸い寄せることができます。また、パワフルな背面全面吸込みで、取り残しがちな本体後ろまでしっかり集じんします。
ツイン気流でプラズマクライスターイオンを部屋全体へ行きわたらせる
また、ななめ20°気流は、プラズマクライスターイオンを部屋全体へ行きわたらせる効果もバッチリ。さらに、前方へ吹き出す気流で、本体前方に居る人にもプラズマクライスターイオンを素早く届けます。このように、ダブルの気流で部屋の隅々まで風を素早く行きわたらせるのが、SHARPのこだわる“気流”なのです。
気になるメンテナンスですが、加湿空気清浄機には「集じん・脱臭・加湿」3つのフィルターがあります。以前は2~3年ごとに交換が必要でしたが、この機種では、10年交換不要の集じんフィルター・洗える脱臭フィルター・10年交換不要のローター加湿フィルター採用のため、基本的には全てのフィルターが交換不要です。
定期的なお手入れ(洗浄や掃除機で吸い取るなど)は必要ですが、ランニングコストがかからず、交換時期を気にしなくて済むのはうれしいですね。
【関連サイト】
シャープ空気清浄機紹介サイト
パナソニック 「うるおいエアーリッチ」
ナノイーイメージ(OHラジカルを水で包んだような微粒子?オン)
すっかり定着した「ナノイー」。ドライヤーやフェイススチーマーなどでは、その効果に絶大な支持があります。このナノイーが空気清浄機により空中に放出されることで、ウィルスや浮遊菌を無力化します。
ウィルスを抑制するメカニズムはOHラジカルによるものなので、前出のシャープと大きな意味では一緒なのですが、決定的な違いは「空中に放出されている状態でOHラジカルが生成されている点」と言えるでしょう。
前面の「ビッグパネル」が前方や上部に動き、上下左右の吸い込みを調節する新機構
集じんは、2つの気流を使い分けて、状況に応じて空気の吸い込み方を変える新機構。例えば、ニオイやけむり、小さなハウスダストを吸い込む時はサイドから。また、花粉や大きなハウスダストを吸い込む時は、前面の「ビッグパネル」が前方や上部に動き、上下左右の吸い込みを調節します。
特に、本体下方からガッチリ吸い込むメガキャッチャーは、床上30cmを徹底吸引するので、床座の生活が多い日本の生活スタイルにマッチしていると言えるでしょう。
こちらも、集じん・加湿フィルターは10年、脱臭フィルターは7年交換不要と、メンテナンスはかなり軽減されています。もちろん、定期的な手入れは必要ですが、交換不要なのはありがたい。
ただ、家電の寿命を考えると、集じん・加湿フィルターの交換時期がくる10年目が買い替え時だとすると、残り3年のために7年交換不要の脱臭フィルターを購入するということに……。できれば、全て10年交換不要にして欲しかった!
【関連サイト】
パナソニック空気清浄機紹介サイト
ダイキン「うるおい光クリエール」
ストリーマ放電技術
吸い込みパワーに定評があるダイキン。2009年は「光速ストリーマ」をさらにパワーアップして登場です。ウィルス・カビ菌はじめ、ダニ・花粉などが分解除去される、この「光速ストリーマ」技術は、新型インフルエンザウイルスへの効果も実証されたと発表され、期待が高まっているのではないでしょうか。
前出の2機種が空気中にイオンを放出するのに対し、ダイキンは空気清浄機内部に吸い込んだハウスダストに、ストリーマ放電を照射するというイメージ。
本体内部にあるストリーマ放電ユニットから放出される高速の電子が、空気中の窒素や酸素と合体することで強い酸化分解力を持った活性種に変化し、フィルターでキャッチした有害物質を分解・除去するというメカニズムとなっています。
また、愛煙家にファンが多い納得のパワーも健在。最大7.5m3/分の大風量で、パワフルに汚れを吸引します。また、集じんフィルターは、プリーツタイプのフィルターが10年分(1~2年ごとに交換目安のフィルター5枚)内蔵。脱臭フィルター交換不要。加湿フィルターも10年間交換不要と、手間がかかりません。
特に、加湿時以外は水につからない構造の加湿フィルターは、シーズンオフも光速ストリーマが照射されるため、いつも清潔に維持できます。これはなかなか衛生的ですね。