せっかく貯めた資産が目減りの危機!
楽しんでもいられない。お金の価値が急降下… |
実際、2008年6月の「消費者物価指数」(生鮮食品を除く)も、1年前に比べ1.9%上昇、実に10年ぶりの高い水準でした。一方、一年もの円定期預金の金利は大手銀行で0.35%(2008年7月)と相変わらずの低金利です。預貯金に預けておくだけでは、お金の価値は着実に目減りすることになってしまいます。
その上、景気は後退傾向でお給料アップは見込めず、節約にも限界があります。家計を守っていくには、せめてインフレに負けない程度は、お金にも増えてもらいたいものですね。そこで、今回は、物価の動きに合わせてお金が増減する「物価連動国債」を利用した運用法をご紹介します。
物価に連動する国債って?
そもそも、「物価連動国債」とは、「全国消費者物価指数(生鮮食料を除く)」に連動して元本や利払いが増減する国債のこと。
債券を発行している国の物価が上昇(下落)すると、元本が増える(減る)するしくみです。利払いは年二回で、発行時に決定された利率を元本にかけて算出しますので、物価上昇により元金が増えれば利子の額も増えていきます。
全国消費者物価指数が上がれば上がるほど、元本と利子が増加するしくみは、まさにインフレに備える為の投資にピッタリですね。
ただ、残念ながら、この国債は、通常個人が運用することができません。個人としては、この国債を組み入れている「物価連動国債ファンド」を購入することで、インフレを利用した投資のチャンスを持つことが出来ます。
次のページでは、気になる「物価連動国債ファンド」の数々をご紹介します。