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インフレに強い投資信託があるってホント?

毎日痛感する物価高。景気は後退気味でお給料アップは見込めず、投資環境も不安定な状況の中、インフレに強い投資信託として「物価連動国債ファンド」が注目されています。

執筆者:牧野 なな子

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毎日痛感する物価高。景気は後退気味でお給料アップは見込めず、投資環境も厳しい状況が続いています。そんな中、インフレに強い投資信託はないの?の声にお答えします。

せっかく貯めた資産が目減りの危機!

楽しんでもいられない。お金の価値が急降下…
ガソリンや小麦の高騰に加え、いよいよトヨタも車の値上げを発表しました。留まるところを知らない物価高、新興国の経済成長や人口の増加が主な原因のひとつと言われています。地球上の人々が豊かになるのは良いことですが、この勢いで世界中の国が物資を必要としていくとなると、いつまでインフレが続くことでしょう。

実際、2008年6月の「消費者物価指数」(生鮮食品を除く)も、1年前に比べ1.9%上昇、実に10年ぶりの高い水準でした。一方、一年もの円定期預金の金利は大手銀行で0.35%(2008年7月)と相変わらずの低金利です。預貯金に預けておくだけでは、お金の価値は着実に目減りすることになってしまいます。

その上、景気は後退傾向でお給料アップは見込めず、節約にも限界があります。家計を守っていくには、せめてインフレに負けない程度は、お金にも増えてもらいたいものですね。そこで、今回は、物価の動きに合わせてお金が増減する「物価連動国債」を利用した運用法をご紹介します。

物価に連動する国債って?


そもそも、「物価連動国債」とは、「全国消費者物価指数(生鮮食料を除く)」に連動して元本や利払いが増減する国債のこと。

債券を発行している国の物価が上昇(下落)すると、元本が増える(減る)するしくみです。利払いは年二回で、発行時に決定された利率を元本にかけて算出しますので、物価上昇により元金が増えれば利子の額も増えていきます。

全国消費者物価指数が上がれば上がるほど、元本と利子が増加するしくみは、まさにインフレに備える為の投資にピッタリですね。

ただ、残念ながら、この国債は、通常個人が運用することができません。個人としては、この国債を組み入れている「物価連動国債ファンド」を購入することで、インフレを利用した投資のチャンスを持つことが出来ます。

次のページでは、気になる「物価連動国債ファンド」の数々をご紹介します。
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