投資信託/投資信託の運用はここがポイント

ベンチマークで投資信託をチェック!(3ページ目)

投資信託の値動きの特徴をおさえるためには、まずそのベンチマークを知ることが一番の近道です。今回は、ベンチマークとして多くのファンドに採用されている定番の指数を詳しくご紹介します。

執筆者:村岡 里香

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外国株式=主要先進国株式・新興国株式

ワールドワイドの指数で世界に投資
例えばアメリカ株式市場であればNYダウやS&P500のように、各国には代表的な株価指数が存在します。また、よりグローバルに投資するタイプの投資信託であれば、以下のように多くの国で構成された株価指数がベンチマークに採用されています。

●MSCIコクサイ インデックス
MSCI社(Morgan Stanley Capital International)が開発、発表している株価指数で日本を除く世界の主要国23国を対象としている日本の投資家向きの指数。日本が除かれているので、日本株式の指数、外国債券の指数と組み合わせれば、国際分散投資のポートフォリオを作ることができます。国別構成比を見ると、アメリカ50%超、イギリス10%、カナダ6%、他となっています。

●MSCIワールド・インデックス
日本を含む世界の先進国24カ国の株式で構成されており、上場企業をベースに時価総額加重平均方式で算出されます。国別構成比はアメリカ50%弱、イギリス10%、日本7%、カナダ4%、他。主に先進国全体を投資対象とする投資信託のベンチマークに採用されています。

ちなみにアメリカの投資家は、北米地域(アメリカとカナダ)を除く全ての先進国(22ヶ国)を対象としたMSCI EAFE インデックス利用するのが一般的です。

●MSCIエマージング・マーケット・インデックス
BRICS、VISTA、NEXT11の主な新興国21カ国が対象で、国別比率は韓国10%、ブラジル14%、台湾10%、中国10%他。市場がまだ小さく不安定要素の多い新興国ですが、国・地域が分散されているため変動リスクが抑えられています。この指数に連動するファンド1本で新興国に幅広く分散投資できます。

MSCI各指数のデータはMSCIのサイトから(英語)

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