投資信託/ファンドの種類を紹介

バリュー&グロースの投資信託って?(2ページ目)

ベンチマークを上回る運用を目指すアクティブ型投資信託。株式に投資するアクティブ型の代表的運用スタイルに「バリュー型(割安)」、「グロース型(成長)」があります。

執筆者:牧野 なな子

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ファンドの見つけ方・調べ方

長い目で見て安定した成績か
「○○バリュー株・オープン」「○○成長ファンド」などと、名前で判断できるものもありますが、目論見書の投資方針の欄を見て確認するのが確実です。また、バリューと名前は付いていませんが、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄に投資する「好配当ファンド」も割安度の高い銘柄を中心にポートフォリオを組んでいます。

バリュー型、グロース型と分類されているファンドを一目で見るには、株式会社 大和ファンド・コンサルティングのDFC FUNDGUIDEの国内株式バリュー型ランキング一覧国内グロース型ランキング一覧が見やすく便利。期間ごとの騰落率や純資産総額などを比較でき、自分で期間を設定してランキングを並び変えることもできます。

「バリュー型」「グロース型」ファンドのチェックポイント

インデックスファンドに比べて、コストが高い割にパフォーマンスが悪いと言われるアクティブファンドですが、「バリュー型」「グロース型」も同じ。注意点を確認しておきましょう。

●ファンドによってバラつきのある成績をチェック
プロによる緻密な分析の結果でも、選んだ銘柄が必ずしも値上がりするとは限りません。ファンドマネージャーの技量がパフォーマンスの良し悪しを決定するため、運用成績はファンドによって大きく異なります。

ファンドを選ぶ際は、騰落率をベンチマークや同じタイプのファンド間で比較しておきましょう。期間については、投信は基本的に長期投資で臨むものなので、短期のスパンだけでなく長い期間(3年、5年)のチェックが必要です。数字だけでなく、市場全体の上昇・下降局面でどんな動きしているかもポイントのひとつです。

●高いコストをチェック
アクティブファンドは、やはり全般的にコストが高め。販売手数料がかからないノーロードも少なく、保有中にかかる信託報酬は1%~1.7%程度のものがほとんどです。100万円投資すると、信託報酬に1年で最低1万円かかることになります。運用成果に大きくかかわるコストは購入する際の重要なチェックポイント。安ければ良いというわけではありませんが、運用成果に見合うコストのものを選びたいものです。

●ファンドマネージャーのコメントをチェック
運用報告書で、その投信の基準価額が上下した理由を具体的に説明しているかどうか、また組み入れている銘柄の入れ替えについて当初の運用方針とブレが無いかどうかも確認しておきましょう。

      ◇       ◇       ◇

高度成長時代を終えた日本では、新興国と違い、株式市場に右肩上がりを望めないと考えている方は少なくありません。日本株の投資信託で収益を目指すには、インデックスファンドを長期保有するだけでは、難しいのではないかとも思っています。

基本はインデックスファンドに投資し、タイミングを計りながら売買。時には個別銘柄の上昇気流を利用して収益率を上げる、成長する企業を応援していくことも必要ではないでしょうか。個別銘柄を探すことが難しい、時間がないという多くの個人投資家のために、信頼できるアクティブ型ファンドが多く登場してくれることを望んでいます。
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