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平成20年税制改正の行方と暫定税率

暫定税率、暫定税率っていわれてるけど適用期限切れとか再議決とかよくワカラナイという方。税制改正の項目のひとつと理解してみるとどうでしょうか。詳細はコチラ。

田中 卓也

執筆者:田中 卓也

税金ガイド

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ガソリン税も税制改正論議の一部です
平成20年3月31日、与野党合意により、租税特別措置法の一部改正法案(いわゆる2ヶ月間のつなぎ法案)が、可決・成立しました。

これにより、平成20年3月31日をもって期限切れを迎える租税特別措置法のうち、土地の登記免許税や石油石炭税の減免措置、オフショア市場の非課税措置等について、本年5月末まで適用期限を延長する一方、揮発油税等(いわゆるガソリン税)の暫定税率については、延長の対象としないことが決まりました。

これにより、平成20年税制改正のうち、いわゆるガソリン税以外の事柄については、事実上、一応の決着をみたことになります。
したがって、今回は毎年あたりまえのように行なわれてきた税制改正のなかで、暫定税率がどのような位置づけなのかを見ていくことにします。

税制改正が決まる仕組みとは?

本年は特にガソリン税問題だけがクローズアップされてしまいましたが、税制改正の個別項目を解説する前に、ここ近年の税制改正が決まるスケジューリングをご紹介しておきましょう。
まずは毎年12月中旬に与党税制改正大綱というものが発表となります。
(本年でいえば12月13日、本文は自民党ホームページにアップされていますので、そこからPDFファイルでダウンロードできます)
しかし、これはいわば「与党としてはこう考えるのだけれど・・・」といういわば提案のようなものです。
これを受けて、税制改正要綱というものが作成されます。
(本年でいえば1月11日、すでに閣議決定されています。こちらは本文は財務省ホームページにアップされていますので、そこからPDFファイル等でダウンロードできます)

税制改正とは歳入の大枠を決めること

また、国会などの政治のスケジューリングに目を転じると、これと平行して予算審議が行なわれます。予算とは歳出(つまりは支出)ワクの決定ですから、税制改正の大枠だけも決まらないと、予算が組めないということになり、多方面に影響が出るという仕組みになっているのです。

したがって、税制改正要綱まで行けば、通常は、予算と平行して審議され、そのまま法案可決となるので、従来どおりであれば、(細かな取扱い規定を除けば)この税制改正大綱と税制改正要綱を見れば解説ができたのです。

平成20年の税制改正は結局どうなった?詳細は次ページへ>>
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