退職金の平均額は1300万~2500万円
「2012年9月度 退職金・年金に関する実態調査結果」(日本経済団体連合会)によると、総合職・管理・事務・技術系の定年退職金は、大学卒が約2500万円、高校卒は約2100万円といずれも2000万円を超えています。一方、東京都産業労働局「中小企業の賃金・退職金事情調査 平成22年版」では、退職金と退職年金を併用している場合の退職金総額は大学卒が約1409万円、高校卒が約1300万円で、日本経済団体連合会の調査結果の6割程度にとどまっています。このように企業規模によって退職金の額は差が大きいので、老後設計をしっかりしたものにするためには、早めに正確な金額を知る必要があります。
70歳以上の年金額は300万円超え
「平成23年老齢年金受給者実態調査」(厚生労働省)によると、厚生・共済年金を受給している夫婦世帯の公的年金年金額の平均額は、278.9万円です。年金額300~400万円が一番多く35.5%、ついで250~300万円が18.5%、続いて200~250万円が10.7%となっています。「世帯として厚生・共済年金あり」の夫婦のみからなる世帯の、公的年金の平均年金額は、次のように年齢が高くなるにしたがって高くなっており、年金受給者の中でも、世代間格差は存在しています。
- 60歳~64歳 144.8万円
- 65歳~69歳 269.9万円
- 70歳~74歳 301.5万円
- 75歳~79歳 311.7万円
- 80歳~84歳 340.3万円
では、老後の生活資金を次ページで計算してみましょう。