定年・退職のお金/退職金の運用方法

退職金運用金融商品ってお得なの?(2ページ目)

定期預金のみで運用する退職金運用商品を取り扱う金融機関が激減しました。金利も下がり、高くても2~3%程度です。メガバンクや信託銀行は、定期預金と投資商品の組み合わせが主流です。投資商品は、投資信託や外貨預金、ファンドラップなどです。金融機関によって金利や利用条件、組み合わせ商品などが異なります。利用目的を明確にすることが商品選択のポイントです。

大沼 恵美子

執筆者:大沼 恵美子

貯蓄ガイド

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定期預金と投資商品の組み合わせは金利が高い

老後資金の運用にNISAやファンドラップ、投資信託の知識が必要とは……

退職金の一部を外貨預金や投資信託で運用? その前にリスクの勉強が不可欠だ!!


「定期預金と投資商品の組み合わせ」は、リスクをとる見返りとして、定期預金金利が高く設定されています。

◇みずほ銀行は6.0%
投資信託とスーパー定期3か月の組み合わせです。組み入れ比率は投資信託が50%以上、申し込みは投資信託250万円相当以上です。スーパー定期3か月の金利は6.0%。みずほプレミアムクラブ会員は0.2%金利上乗せです。

◇りそな銀行は6.0%
投資信託コースとファンドラップ(*)コースの場合、スーパー定期3か月の金利が6.0%です。預入金額は異なります。

*ファンドラップ(ラップ口座)とは、金融機関と個人が投資一任契約を締結し、資産運用から管理までの一連のサービスを提供するもの。

◇横浜銀行は6.0%
投資信託あるいは外貨預金を50万円以上購入した場合、投資商品と同額までのスーパー定期3か月の金利が6.0%になります。

◇武蔵野銀行は6.0%
投資信託とスーパー定期3か月の組み合わせで、スーパー定期3か月の金利が6.0%になります。

◇三菱UFJ信託銀行は5.5%
多くの銀行は、投資商品の組み入れ比率を50%以上としていますが、三菱UFJ信託銀行の投資信託プランとラッププランには、組み入れ比率「20%」もあります。スーパー定期3か月の金利は、組入比率「20%」は2.5%、「50%」は5.5%です。ラッププランにはスーパー定期1年もあります。

◇三井住友信託銀行は5.5%
投資信託あるいは三井住友ファンドラップとスーパー定期や外貨定期預金を組み合わせる新しいタイプです。スーパー定期は3カ月と1年、外貨定期預金は米ドル・豪ドルの3か月です。組み入れ比率は50%と20%の2種類があり、自由度がかなり高い商品設計です。組み入れ比率50%の場合、スーパー定期3か月の金利は5.5%、1年が1.5%です。外貨定期預金3か月の金利は米ドルが6.5%、豪ドルは7.5%です。

組み入れ比率20%の場合、スーパー定期3か月の金利は2.4%、1年が0.7%。米ドル定期預金3か月の金利は3.0%、豪ドルは3.5%です。

他に「NISAおためしコース」があり、NISA口座を活用して投資信託を購入すると500万円以上1億円までのスーパー定期3か月の金利が0.9%になります。

退職金運用商品が向く人とはどんな人? 続きは次のページ
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