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グッチが値上げ?円安と株価、経済の関係(2ページ目)

先月、グッチが値上げ?というニュースが飛び込んできました。その理由は円安。円安という言葉はよく聞くのですが、一体どういうこと?と思う方のために、今回は円安について書いてみたいと思います。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

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だからグッチは値上げする?

さきほどのグッチの場合は日本に輸出している立場です。つまりトヨタとは逆の立場なので、円安が進むと利益が減ることになりますよね。グッチの場合はフランスなのでユーロでの取引。ここではユーロで考えてみましょう。

たとえば、5万円のバックがあった場合、1ユーロ150円のとき、言い方を変えれば150円が1ユーロの時には、5万円のバックは約333ユーロの価値があったわけです。それが円安になって1ユーロ160円、つまり160円で1ユーロになってしまったら、同じバックでも約312ユーロになってしまうのです。

1つの商品においてこれだけの差があるということは、大量になればもっと大きな差になりますよね。今までの利益を確保するには値上げを考えるのは当然といえば当然。なのでグッチは値上げの可能性があるということなのです

では逆に円高になった場合はどうなのでしょうか?円高というのは、円の価値が高くなること。1ドル100円が1ドル90円になってしまった場合を考えればいいわけです。たとえば果物を輸入している会社の場合、1ドル100円のとき1個5ドルの果物を輸入すると、500円かかるわけですよね。これが1ドル90円になれば、1個450円で買うことができるのです。もちろん1個2個単位ではなく、ものすごく大量に輸入するので、その差は大きい。だから円高になると輸入している会社が得をするというわけです。

円安が進むかも!どうすればいい?

円安が進むということは、もっと円の価値が下がってドルやユーロの価値が上がるということ。ということは単純に考えて円よりはドルやユーロを持っていたほうがいいですよね。

例えば、外貨預金、外国為替保証金取引、外貨建てMMF 、外国株式 、外国債券などがあげられます。外国株式であれば、以前「みんなが投資をしていない市場はどこ?」の記事でも紹介したタイ株なども含まれますよね。円安になったときの逃げ場としても考えることが可能ということです。

外貨建てMMFというのは外国投信の1つで、流動性と安全性が非常に高いのが特徴です。つまりリスクが少ないんです。逆にリターンも少ないのですが、何より安全性を重視するのであればこの商品がベターかもしれません。ちなみにMMFはMoneyManagement Fundの略。外貨建ての安全度を示す表示である格付けの高い国債などで運用された商品なんです。

もし今後さらに円安が進むと思えば外貨建て商品の購入を考えてもいいかもしれませんね。逆に円安が終わり円高になると思えば、購入は控えるのが賢明でしょう。もちろん両方の方法をとるという選択肢もあるので、自分で判断していただければと思います。

個別の株式だけでなく、外貨建てMMFなど色々な商品を知っていることで、投資の幅が広がり、その分リスク軽減にもなります。もちろん円高円安をにらんで個別銘柄を選別し、短期的に儲けることも可能でしょう。利益を出す方法はたくさんあるし、情報もたくさんあるということですね。

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