資産運用/資産運用をするときの鉄則

グッチが値上げ?円安と株価、経済の関係

先月、グッチが値上げ?というニュースが飛び込んできました。その理由は円安。円安という言葉はよく聞くのですが、一体どういうこと?と思う方のために、今回は円安について書いてみたいと思います。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

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フランス小売大手PPPのジャン=フランソア・パルス最高財務責任者(CFO)は4月26日、円安の影響を緩和するために子会社のイタリア企業グッチの一部製品を日本で値上げする可能性を明らかにしました。同CFOは「すでに店頭に並んでいる製品は値上げしない。日本で販売する次のコレクションでは一部商品の価格引き上げを検討する可能性がある」と述べていますが、グッチ好きの方にとっては、もし値上げとなるとイタイですよね。

ところで、円安って何?

画像の代替テキスト
円とドルは切っても切れない関係。それを知っていると経済がより理解しやすくなる。
では、そもそも円安とはなんなのでしょうか。円安というのは、カンタンに言えば1ドル100円だったのが、1ドル110円というように、1ドルに対しての円が数字を見る限りでは上がること。

でもよく考えてみれば、100円で1ドルと交換できていたのに、110円ないと1ドルと交換できなくなるという見方もできますよね。これは、言い換えればドルの価値が上がり、円の価値が下がったということ。これが円安の考え方です。

なんとなく1ドル100円から110円になると円高というイメージなんのですが、逆なんですよね。私自身子供の頃はとても不思議で、いつも疑問に思っていたものです。でも、こうやって円の価値を考えていけば、円高円安の仕組みが理解できますよね。もちろん、これはドルだけでなくユーロや他の通貨に対しても同じです。

円安で得をするのは?

円安になった場合、一番影響を受けるのが輸出関連の会社です。トヨタ自動車(7203)を例にして考えてみましょう。トヨタは誰もが知っている自動車の会社ですよね。国内だけでなく海外でも販売をしています。ということは、円安や円高には非常に影響を受けるといっていいでしょう。

仮に1ドル100円の時に海外で1台1万ドルで売っているとすると、その車は日本円で100万円ということになります。ここで1ドルが110円になった場合、1万ドルの車は日本円で110万円になりますよね。つまり10万円の差ができるわけです。

ということは、トヨタのように輸出をしている会社であれば、円安になればなるほど得をするんです。ちなみに、トヨタのように大きな会社の場合は、1ドルあたり1円動いただけで、100億円の差がでるそうです。これはすごい!

為替が不安定な時期というのは、輸出関連の会社の株価も不安定になりがちです。ドルが順調に戻していきているのですが、トヨタの株価は低迷している状態。為替の安定をしっかり確認できたところで、値を戻すのかもしれません。

次のページでは、グッチが値上げるす理由を詳しく探ってみましょう。
    
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