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874円安!なぜここまで株価が下がるのか?(2ページ目)

8月17日の日経平均株価は、前日比874円安という大幅続落となりました。全面安の展開で、年初来安値を更新。なぜここまで下がったのでしょうか。その原因を探ってみます。チャートはマネックス証券ホームページより。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

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個人投資家の投売り

株価が下がると、信用取引を利用している投資家にとっては心配事が出てきます。それが「追証」の発生。

追証というのは、建玉の評価損や担保価値の目減りなどによって、追加で差し入れなければならない保証金のことです。ほとんどの証券会社で「最低保証金維持率」というものが設定されていて、30%を割り込むと口座に不足したお金を振り込まなければなりません。(証券会社によって異なります)。

これを嫌った投資家は、追証が発生する前に株価を売却する動きをします。つまりいくらでもいいから、とくかく売る。こういう動きがさらに株価を押し下げていることも考えられます。

またこのところの株価の下落で、損失を負った投資家は多いはずです。そのような中では心理的にも株を買うという気持ちにはなかなかなれないもの。それにあまりにも先が見えないというのも、投資家心理を冷やしているようです。株価の下落を支えるには投資家の買い意欲も必要で、それがないということも相場が軟調になっている1つの要因かもしれません。

ただ出来高は多いので、商いを伴っての下落ということになります。空売りをしていた投資家の買い戻しなども手伝って、出来高が膨らんでいる様子です。
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資料提供:マネックス証券


株価下落のメリットは?

しかし、株価が下がるということにもメリットはあります。それは割安感が出るということ。日経平均が18,000円を超えた時点と今の時点では、今の時点の方が割安株も増えているはずです。そう考えると今は仕込みどきになるかもしれません。

ただ、今もってサブプライム問題を抱えていますし、日本株もとても不安定な状況です。それに加えて円高との絡みや投資家心理の問題もあります。

チャート上では、どこまで下がるのかはある程度予想はできるのですが、確かなものではありません。したがって、確実な反発を待ってからでも遅くはないのかもしれません。

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