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厚生年金基金の請求漏れにご注意!(2ページ目)

厚生年金の上乗せの役割を持っている厚生年金基金ですが、本体の厚生年金とは全く別の仕組みで運営されています。企業年金の1つである厚生年金基金の仕組みや請求時の注意点について解説します。

和田 雅彦

執筆者:和田 雅彦

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「厚生年金の額が少ない!?」それって厚生年金基金が原因かも

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基金は年金手帳ではなく、加入員証というものがある。請求時に必要なので大切に保管しておく必要がある
さて、厚生年金基金から支給される年金については、基金に請求することになります。

先日「年金額の見込額が送られてきたのですが、どう考えても額が少ないんです。」という質問がありました。加入月数は合っているのに、額が少ないという疑問だったのですが、良くお聞きすると、その方はずっと基金に加入されていました。厚生年金の一部が厚生年金基金から支給されるので、その分国から支給される年金は少なくなって当然なわけです。

厚生年金基金分の年金の請求は、原則的に加入していた基金に対して行います。但し、一つの基金を10年あるいは15年未満で脱退している場合等は、請求先が「企業年金連合会」というところに変わります。

公的年金と厚生年金基金の要件は「別物」

さて、厚生年金と厚生年金基金。名前は似ているものの、厚生年金は「公的年金」で、厚生年金基金は「企業年金」であり、”別物”であることに注意が必要です。

・厚生年金は、国に請求
・厚生年金基金は、各基金
にそれぞれ「別々」に請求する必要があるのです。

また、公的年金の受給資格期間がなく、厚生年金を受け取ることができなくても、厚生年金基金部分の給付を受け取ることができることがあります。公的年金の要件と基金の要件も”別物”なのです。

この仕組みをご存じない方が少なくないようです。厚生年金基金部分についても「請求」が原則ですから、勝手に振り込んではくれません。基金分の年金の請求漏れも意外に多いようですので、過去の職歴での基金の加入の有無を確認しておくと良いでしょう。

(厚生年金基金の制度等詳細については、基金毎に独自の取り扱いがあるので、ご加入の基金にお問い合わせください)

【関連記事】
厚生年金基金と厚生年金って別物!?

【関連リンク】
企業年金連合会のホームページ
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