基本を押さえておこう
Macを購入する際に押さえておくべき性能項目について解説します。これだけ押さえておけば、難しい製品カタログも理解しやすくなります。Macの性能を確認するには?
Appleのホームページで欲しいMacのページに移動し、右上にある「仕様」という文字をクリックします。仕様のページにはMacの性能や本体サイズの情報が記載されています。
■プロセッサとメモリの性能
Macの性能を語る上で欠かせないのはプロセッサ(CPU)の種類と周波数でしょう。おすすめはIntel Core i5という種類のもので、Turbo Boost という機能によりカタログ表記の1.5倍ほど高速化する機能が備わっています。もちろんすべてのMacは64bitに対応。
なお、搭載できるメモリについては機種毎に上限があり、MacBook Air/MacBook Proシリーズは8GB、MacBook Pro Retinaディスプレイならば16GBまで増やせるモデルもあります。
Mac mini は16GBが上限で、iMacは最新モデルで32GBまで搭載可能。2013年末に登場するMac Proではなんと60GBまでの搭載が可能になっています。
■グラフィックの性能
プロセッサの次に注意したいのはグラフィック性能です。Macはグラフィックチップを使って画面のウインドウ表示やグラフィックを処理するため、高速なグラフィックチップを使えば使うほど画面表示でもたつくことが少なくなります。さらに3Dゲームをより高いレベルで楽しむにためにも欠かせません。ポイントは以下の3つ。
- Open GL 2.0対応 かどうか?
- AMD Radeon HD またはNVIDIA GeForceを搭載しているか?
- グラフィックチップのメモリが512MB以上かどうか?
1はPhotoshop CCの推奨動作環境であり、最新モデルならすべてのMacが対応しています。2. はAMD Radeon HDやNVIDIA GeForceという表記がなく「Intel HD Graphics 4000」と書かれている場合、プロセッサが計算処理とグラフィック処理の両方を負担することになるため処理が重くなりやすく、できれば外したくないポイント。
3については、高解像度の3Dゲームをより美しく表示させるためには多ければ多いほどベストであり、1GBが理想。ここの数値はMacのモデルや構成によって変わってくるので注意したいところです。
■内蔵ドライブ(ストレージ)の性能
内蔵ドライブの速度はMac全体の体感速度を上げるためにも無視できないポイントです。どんなにプロセッサが高速でも、内蔵ドライブの読み書きが低速だとアプリケーションの起動や操作でもたつきを感じるようになります。
Macで利用可能な内蔵ドライブの種類は3種類で、ソリッドステートドライブ(SSD)※、Fusion Drive、ハードディスクです。最高の速さを求めるなら、MacBook AirやMacBook Pro Retinaディスプレイモデルに標準で搭載されているソリッドステートドライブ(SSD)がおすすめで、理論上はハードディスクの6倍高速といわれていますが、高価なのが難点。
(※Appleの説明では“フラッシュストレージ”という表記になります)
SSDの次に高速なFusion Driveは、Mac miniとiMacの一部のモデルでBTOにより選択可能。高速なSSDとハードディスクを合体させたもので、使用頻度の高い領域をSSDで処理し、そうでない領域をハードディスクに格納することで早さと容量の大きさを両立しながらも低価格を実現しています。
低価格で大容量のハードディスクはrpmの数値に注目。数値が大きいほど高速で、Mac mini/MacBook Pro/iMacの21.5インチモデルが5400rpm、iMacの27インチモデルが7200rpmのものを標準搭載※しています。
(※BTOでSSDまたはFusion Driveに変更可能なモデルあり)