文章:石津 史子(All About「年金」旧ガイド)

国会議員による国民年金の保険料未納問題が浮上して以来、一気に相談者が増えたといいます。「ひょっとして、私も未納期間があるかも???」と不安になった人たちが自分の年金加入歴を確認するために社会保険事務所を訪れているのですが、首都圏では待ち時間が3時間も珍しくないほどだそうです…

未納が発覚した当の国会議員の釈明を聞いても、「制度が複雑で…」とか、「てっきり手続きは済んでいて国民年金の保険料を払っていると思っていたのに…」とか、まるで何も知らない子どもが感想を述べているようで、本当に情けない思いがします。

せめて、年金改正法案を審議する人たちには、制度の基本的な事項ぐらいは抑えていて欲しかったと思うのは期待過剰なのでしょうか。
 
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さて、ここで気を取り直して!
私たちも、先で失敗しないために真剣に年金と向かい合ってみましょう。
今から最低限知っておきたい年金入門講座を開きます。基礎はばっちり!の人も、さっぱり分からん!という人も、準備OK!?

1.公的年金は大きく分けて5制度あり、二階建て

2.国民年金は、みんなの年金
日本国内に住所のある人(国籍条件なし)は、20歳から60歳になるまでの40年間は国民年金に加入することになっています。
 
加入するということは、国民年金の保険料を納付するということ。
 
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3.国民年金の保険料納付方法は3通り

第1号被保険者…自営業者、自由業、学生、国会議員、フリーター、農業者など
・保険料の納付方法==納付書あるいは金融機関からの引き落としなどを利用して自分の責任の下で納付する。(1カ月あたりの保険料1万3300円 平成16年度)

<ワンポイントアドバイス>ただし、学生、所得が低くて負担が厳しい場合や長期療養中、失業中などの諸事情に応じて国民年金の保険料納付を猶予したり免除する制度がある。放っておかず、市町村役場の窓口で相談することが大切。

第2号被保険者…厚生年金や共済年金(以後:これらをまとめて被用者年金という)に加入して、報酬に応じた保険料を給料や賞与から天引きスタイルで徴収されている人=民間企業で働く人、公務員、教職員など

・保険料の納付方法==国民年金の保険料は、厚生年金や共済年金の保険料や掛け金に含まれていると考えてよい。国民年金へは加入する被用者年金制度が直接拠出金を払っており、これが保険料とみなされている!!

<ワンポイントアドバイス>ということは?
自分で国民年金の保険料を納付する手続きは要らないし、被用者年金に加入していれば同時に国民年金にも加入していることになり、将来は両制度から保険料納付記録に基づいた老齢(退職)年金が受け取れる

第3号被保険者…第2号被保険者に扶養されている(年収130万円未満)20歳以上60歳未満の配偶者。 

・保険料の納付方法==配偶者である第2号被保険者の加入している被用者年金制度が、第3号被保険者分の拠出金を負担して国民年金に納付しているので、各自が負担する必要はない

<ワンポイントアドバイス>でも、あなたは3号届出大丈夫!?