年金

世代で異なるサザエさん一家の年金を考察 磯野家の年金を考えてみよう!(4ページ目)

老親をモデルにして親と同じ条件で同じ期間だけ働いたとしても、適用される法律は違うはずです。サザエさん一家の年金で考察してみました

執筆者:All About 編集部

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3.昭和生まれは、新しい法律に基づく「基礎年金」世代!

昭和生まれのカツオ、ワカメと団塊世代代表のタラちゃんの世代は、昭和61年4月に施行された新しい法律に基づいて年金をもらいます。このサイトでも何度もとりあげている、あの「老齢基礎年金」を受給することになります。

基礎年金というのは、国民年金から支給される年金のこと。
種類は、老齢・障害・遺族の3種類があります。
老齢基礎年金は、20歳から60歳までの保険料の納付記録に基づいて65歳から受取れる年金で、この間に最低でも25年の受給資格期間をみたしていることが要件になっています。

実は、この世代も大きく二つに分けて考えることができます。
カツオ(昭和14年生まれ)の属する昭和16年4月1日以前に生まれた人のグループとワカメ(昭和18年)とタラちゃん(昭和22年)の属する昭和16年4月2日以降に生まれた人のグループです。

カツオグループは、厚生年金では、60歳から特別支給の老齢厚生年金が受けられました。
また、国民年金の誕生した昭和36年4月1日において、すでに20歳を超えていたので60歳までの期間が40年(480ヶ月)に満たなかった人たちなので、老齢基礎年金の計算をする場合は加入可能年数加入していれば満額を受給できる世代なのです。

それに対してワカメちゃんとタラちゃんグループでは、国民年金の老齢基礎年金は、40年間加入して満額支給になりますし、男性の場合は60歳で退職しても、厚生年金の定額部分が受給できないなどで年金生活にすぐ入るのが難しい世代なのです。(ワカメちゃんは女性ですし、昭和21年4月1日以前生まれなので、厚生年金は60歳から定額部分も受給できます。)

親などの身近な人生の先輩の年金が、自分の世代にも将来約束されているとしたならば、安心して現役を引退できたのかもしれません。しかし、サザエさん一家の年金でみたように、世代によって適用される法律は異なります。

また、少子高齢化のスピードが鈍化して、人口構成が急に好転するとは考えられません。今後安心して暮らしていけるために今の自分にできることは、将来の公的年金をイメージし、時間を味方につけて、できるだけ早い時期から理想の年金作りに着手することだと思います。オールアバウトでは、マネーチャンネルはじめ、将来への不安を取り除くことができる情報発信をしています。それらで学習し、少しずつ実行に移すことで、親世代に負けないハッピーリタイアメントを実現させようではありませんか!!!頑張りましょう!

関連リンク
磯野家に学ぶ“現代間取り術” [All About 家を建てる]

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