年金

世代で異なるサザエさん一家の年金を考察 磯野家の年金を考えてみよう!(2ページ目)

老親をモデルにして親と同じ条件で同じ期間だけ働いたとしても、適用される法律は違うはずです。サザエさん一家の年金で考察してみました

執筆者:All About 編集部

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1.波平さんと舟さん(明治39年4月1日以前生まれ)

恩給の制度は、明治時代からありました。
ただ、恩給がもらえたのは軍人や高級官僚・教師などの公務員です。

波平さんの詳しい履歴は分からないので何ともいえませんが、戦後厚生年金に加入して働いたととしても、すでに50歳になっていた波平さんが厚生年金だけで受給資格をえることはできなかったでしょう。また、現在のように65歳まで厚生年金に加入して働ける時代ではなく、55歳で定年のところも多かったのです。


ところで、国民年金は昭和36年4月に誕生しました。しかし、その時すでに55歳を超えていた明治39年4月1日以前に生まれていた波平さん(明治29年)や舟さん(明治35年)は、国民年金にも加入できなかったのです。

昭和36年に波平さんが65歳になっていたとすると、当時65歳男子の平均余命は、11年ぐらいでしたので、所得制限はあるものの70歳から老齢福祉年金(平成16年度価格40万7100円)を受給することができたと考えられます。

推定で明治35年生まれとされている舟さんも、明治39年4月1日以前生まれですから、国民年金には加入できなかったものの、70歳になれば老齢福祉年金が受取れたはずです。

2.大正生まれのサザエさんとマスオさんの年金
3.昭和生まれのカツオくん、ワカメちゃん、タラちゃんの年金
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