ビッグマックやiPODから経済が見える!
ハンバーガーやiPODの向こうに世界が見える?! |
たとえば、ビッグマックがアメリカで3.22ドル、日本で280円だとすると、「3.22ドル=280円」ということになり、「1ドル=約87円」になります。為替相場が1ドル=117円だとすると、「現在の為替相場は、実態よりもずいぶんと円安になっている」ということになります。そこから、今後はそのズレが修正される方向(この場合は円高方向)に為替相場が動くだろう、と予測できるわけです。
今年発表されたデータによると、ビッグマックの高額1位は、アイスランドの7.44ドル(USドル換算)。日本は2.31ドル。一番安く買えるのは中国で、1.41ドルだそうです。このほか、「ビッグマック1個を買うお金を稼ぐための労働時間」を調査している企業もあり、ビッグマックはさまざまな調査に利用されています。
また、今年1月、オーストラリアの金融機関が、アップル社のiPODnanoの値段を基準にした「iPOD指数」を発表しました。原材料を各国で調達していて製造コストが異なるビッグマックと違い、すべて中国で生産しているiPODでの比較はより精度が高いと、その金融機関はPRしています。
ビッグマックもiPODも、ハンバーガーの味を好む食文化の国か、音楽をヘッドフォンで聴く生活スタイルが一般的かなど、さまざまな要素がかかわってきますから厳密とはいえないでしょうが、面白い指標ですよね。
<あの国で、iPODはいくらで買える? ランキング>
|
表中のデータはCommSec(豪)サイトより。元データはCommSecとAppleの調査、発表
|
■参考リンク&記事
・「都道府県別お金ランキング」 AllAbout:マネープラン入門
・「国連大学世界開発経済研究所」ダウンロードページ(英文)「富裕者の国籍」は1行目のPDFに、「個人の平均純資産額(購買力平価)」はthe full studyにあります。
・「社会実情データ図録」(支出の内訳のデータは、許可をいただいた上、こちらからお借りしました)