私たちのセカンドライフの姿は? [家計面]

イメージしやすいように一般的なモデルとして、パパは60歳で現役時代は会社員(部長)でしたが、定年後は仕事をせずに暮らしており、ママは専業主婦で57歳、子ども2人いますが、共に社会人として別世帯をもち自立しているという世帯をみてみます。

<収入>

●収入はゼロです。

(勤めていた会社によっては企業年金が給付される場合もあります)

●国民年金、厚生年金などの公的年金は原則65歳から給付されます。

(実際は生年月日や性別、加入していた年金の種類などによって年金給付開始年齢が異なります。)

●年金を給付されるようになっても生活をまかなえる水準は受けとれません。

これまでの年金制度では、国のモデルによる試算によると新たに年金をもらう人の給付水準は現役世代の平均所得の59.3%(所得代替率)でした。これが今30~40代の皆さんが年金を受けとる頃(2023年以降)には50.2%となることが決まっています。

ちなみに50%以上の給付が受けられる人は本当にわずかなモデル世帯に合致する家庭のパパさんママさんだけで、ほとんどの方は30~40%台になります。割合からみると、今、年金をもらっている私たちの親の年金額の2/3から半分近くしかもらえないということになりますね。

また、年金改正(マクロ経済スライド制導入)により物価などが上昇しても受けとる年金額は上昇が抑えられる仕組みになりました。

<支出>

●基本的な生活費はほとんど変わりません。

仕事上の付き合いなどで使っていたお金は、自由な時間が増えた分、その過ごし方に必要な費用にシフトされ、場合によっては現役時代より生活費が増える場合もあります。

<貯蓄>

●退職してから年金を受給するまでの5年間は収入がありませんから、これまでに蓄えてきた預貯金や退職時に受けとった退職金を取り崩しながら生活をしていかなければなりません。

この5年間に財産を取り崩す額は生活費だけでも次のようになります。

(1)毎月25万円でやりくりする生活を過ごす場合

⇒25万円×12ヶ月×5年間=1,500万円 

(2)毎月30万円の生活費なら

⇒30万円×12ヶ月×5年間=1,800万円

(3)毎月40万円の生活費なら

⇒40万円×12ヶ月×5年間=2,400万円

年金を受けとり始めてからも月々の生活は年金では足りませんから、その後も蓄えを取り崩す生活が続きます。

仮に年金で入ってくるお金が、必要な生活費に対して月に5万円不足していたら、それを補うために自分で準備をしておかなければなりません。90歳まで生きるとして計算すると不足額の合計は次のとおりとなります。

不足額5万円×12ヶ月×25年間(65歳から90歳まで)=1,500万円

前記の例で65歳までの年金をもらえない期間の生活費と合計すると3,000~3,900万円の不足額になります。

この金額には車や家電製品の買換え、家のリフォーム費用、旅行の費用は入っていません。また子どもの結婚や住宅購入も援助資金などのライフイベントに関わる支出や、不測の事態(病気や事故など)に対応する臨時的な支出も含まれていません。それらの備えを希望する場合はさらに数百万円から数千万円の準備が必要ということになります。

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