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共働き夫婦、住むのは親の近く?遠く?(2ページ目)

ここ数年、「家事育児の協力」が期待できるとして、親世帯との同居や、近所に住む子ども夫婦が増えています。特に「妻の両親の近く」が人気NO.1!家事育児と親の老後の面から検証してみました!

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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「親と同居」や近所に住むと子ども世帯にメリット大!?

家族団らん
今度おばあちゃんの家に遊びに行こうか!
旭化成ホームズ株式会社ヘーベルハウス「二世帯住宅研究所」の調査によると、同居を始めた理由として「親の老後を考えて」:56.3%、「家事・育児等で協力しあえる」:46.6%、「親子孫の三世代で楽しく暮らしたい」:44%が上位に挙げられていました。同居とまではいかなくても、近くに住むということで似たようなメリットがあると思いますので、調査結果を少しご紹介しましょう。

■同居の最大のメリットは、「家事育児の協力」
同居のメリットとして、ここ数年ポイントが上がっている項目が「家事育児の協力」で、(親から見て同居相手が)「息子夫婦」:38.7%に対して、「娘夫婦」:64.8%と、妻の両親と同居の場合はより顕著になっています。また、妻の仕事が「フルタイム勤務」の場合は、62.5%と、「パート」や「専業主婦」の場合と比べてダントツに多くなっています。夫の両親には頼みにくいけれど、自分の親であれば気兼ねなく家事育児を頼みやすい……そんな妻の心境がよく表れていると思いました。
<同居のメリットとして「家事育児の協力」
を挙げた人の割合>
同居のメリット
※旭化成ホームズ株式会社「二世帯住宅研究所」2005年11月
「二世帯同居・この10年 定点調査で振り返る同居意識と実態の変容」
をもとに、ガイドがグラフ作成

■経済面よりも安心感を重視
このほかのメリットとして「急病の時など心強い」「安心して旅行や外出ができる」などがありました。一方、「子世帯が独自に家を持つことが困難だから」「生活が大変だから」などの経済的な理由で同居をする人の割合は減少傾向にあります。経済的な面よりも、安心感をメリットとして挙げる人の割合が増えているようです。

■近くに住むことで、同居のデメリットを解消
同居の場合のデメリットとしては、「生活リズムが違う」「共有スペースで気を使う」「光熱費・食費など家計の分担がしにくい」といった点が挙げられますが、最近は玄関や共有部分が別になっている二世帯住宅など、分離度を高くすることで問題が解消されるケースも増えています。また「近くに住む」場合も、同居のデメリット面を解消することができると思います。

そうは言っても、親の立場や考えも重要です!

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