安全志向なら、「個人向け国債」は買い?
金利上昇時に最適な金融商品と言われている個人向け国債は本当に有利? |
■新規発行の個人向け国債の条件は?
平成20年1月15日に発行される個人向け国債が、平成19年12月6日から平成19年12月27日の期間で募集されています。その個人向け国債の発行条件が、平成19年12月5日に発表されました。「固定5年」の利回りは0.94%、「変動10年」の初回の利子の適用利率は068%となっています。
個人向け国債と銀行の定期預金をそのまま金利だけで比較はできませんが、あえて比較すると、「固定5年」と銀行5年定期では、預けたまま何もしないということが前提であれば、金利の比較で優劣が決まります。けれども、「3年・5年定期よりも1年定期を!」で書いたように、「固定5年」の個人向け国債を購入するよりは、1年定期で金利の高いものを選び、様子を見た方が賢い選択と言えそうです。
では、「変動10年」の個人向け国債はどうでしょうか? 「変動10年」の個人向け国債のセールスポイントとして、「この先、金利上昇が予測される場合、その時勢にあった金利が適用されるので有利」と一般に言われています。
それは確かにその通りですが、初回の利子の適用利率が0.68%(個人向け国債の奇数回債における次期利子計算期間の適用利率も年率0.68%)であることを考えると、今年は1年定期で「変動10年」の初回適用利率の0.68%以上の利率が適用される銀行を選んだ方が良いのではないのでしょうか。そして、1年後にまた1年定期預金と「変動10年」の個人向け国債を含めた他の金融商品と比較して、再度選択する方が賢い選択と言えるでしょう。
金利感度を高めることが将来の資産形成に大きな差!
2人で情報収集すれば、資産形成力が倍増! 将来使えるお金に大きな差が出ます! |
けれども、資産運用は10年・20年という長い期間をかけてするものです。100万円を20年間複利運用したとすると、1%の場合は122万円、2%の場合は148.6万円でその差は26.6万円になります。たかが1%でも長い期間で運用した場合は、大きな差が生じます。
金利感度を高めて、より有利な金融商品の情報収集し、そして実際に行動に移すことをしている人と、していない人では、更に大きな資産格差が生じるでしょう。共働きの場合、2倍の「貯蓄力」に加えて、二人で協力して「情報収集力」を2倍に高めれば、「資産形成力」は4倍になります!
今年の冬のボーナスから、金利感度を高めることを始めましょう!
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