家計簿・家計管理/性格別の家計管理術

年の差カップルの家計診断~年上男性編(3ページ目)

「愛さえあれば年の差なんて関係ない」最近は、外見では「年の差カップル」とは思えない若々しいご夫婦も多いですね。今回は、年齢差があるカップルのマネープランについて考えてみました!

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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2人の老後にかかるお金、1億円では足りない!?

シニアライフ
子育てが一段落したら、夫婦でのんびり過ごしたいね!
60歳で定年退職後に、夫婦2人が残りの人生を暮らしていくためには、約1億円以上が必要とも言われています。ハルカさん夫婦は、中学生の長男が大学を卒業するまでの教育資金や生活費はなんとか準備できていますが、子どもが独立した後の2人の生活費はどれくらいかかるのでしょうか?

■「平均余命」で2人が一緒にいられる時間を仮定する
皆さんは「平均余命」という言葉を聞いたことがありますか? これは、ある年齢の時点で残り何年間生きられるかを平均した数値です。よく似た言葉に「平均寿命」がありますが、これは「生まれたばかりの人が、平均してあと何年生きられるか(0歳時の平均余命)」という意味で、厚生労働省「平成18年簡易生命表」によると「男性:79.00年」「女性:85.81年」です。

<2人の平均余命は何年?>
平均余命表
※厚生労働省「平成18年簡易生命表」より
ガイドが表作成

一方、同資料によると、「現在60歳の男性の平均余命」は22.41年ですので、今60歳まで生きてこられた男性は、あと22.41年(=82.41歳)まで生きる、という計算になります。では、妻のハルカさんは、どうでしょうか? タケシさんが60歳の時、ハルカさんは45歳ですので、「平均余命表」では「現在45歳の女性の平均余命」:41.86年(=86.86歳)となります。あくまでも統計上ではありますが、タケシさんはあと22年、ハルカさんはあと42年生きると試算することが出来ます。

●厚生労働省「平成18年簡易生命表」

■2人が一緒にいられる22年分の生活費はいくら?
38万円×12ヶ月×22年=10,032万円……約1億円
※「ゆとりある老後生活費」として38万円(生命保険文化センター「生活保障に関する調査」より)

■ハルカさんが1人で暮らすかもしれない残り20年分の生活費は?
27万円×12ヶ月×20年=6,480万円
※38万円の7割として試算

合計すると、1億5千万円以上になってしまいました。この数字だけみると、とても準備しきれない金額のように思えてしまいますが、全てのお金を預貯金などで賄う必要はなく、夫婦がもらえる年金を考慮する必要があります。詳しくは、こちらをご覧ください。

老後の資金1億円って本当? どう準備する?
いくら貰えるの!?共働き夫婦の年金


■加給年金は年下妻がおトク?
老後にもらえる年金の中に、「加給年金」というものがあります。例えば夫が65歳で年金受給開始年齢に達した時、65歳未満の配偶者がいる場合などに支給される、「年金の家族手当」のようなものです。配偶者が65歳になるまで支給されますので、奥さんが年下であるほど長い期間もらえます。


家計にも「守り」と「攻め」が大切!

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