「行ったつもり預金」が合言葉のBさん夫婦
「ここ、看板の出していないお店らしいわよ」「へぇー、楽しみだな」 |
Bさん夫婦の趣味は、食べ歩き。いろんな街に出かけて、そこで見つけたお店で食事をするのが週末の楽しみでした。DINKS(共働きで、子どもがいない夫婦)なので、毎週外食していても家計はなんとかプラスになっていたので、あまり気にしていませんでした。ところが、「そろそろマイホームを」と思ってみたものの貯金がほとんどないことに改めて気付かされました。
「このままじゃ、まずいよね~」とBさん夫婦は家計のことについて真剣に考えるようになりました。「毎月の外食代って、月に10万円を超えるときがあるんだよね」と旦那さん。「それ、貯金していたら凄いわね」と奥さん。
そこで始まったのが「行ったつもり預金」です。週末はほとんど外食していたのを、回数を減らし、外食の代りに惣菜や好きなワインを買って家で楽しむようになりました。1回あたりの外食費の予算1万円と実際に使ったお金との差額を預金するようにしました。
今までは、新しいお店を2人で開拓するのが楽しみでしたが、今は、2人でリーズナブルな美味しいワインを探すのが楽しみになっています。もちろん、食べ歩きも、回数は減りましたが続けています。
「強制徴収」が合言葉のCさん夫婦
お金は現金を見ると、実感が沸く |
Cさん夫婦は、毎月の給料日に2人で相談して決めた生活費と貯蓄額を銀行から現金を降ろしてきて、それを翌日に生活費用の口座と貯蓄用の口座に移し替えをします。その時使うのが、「強制徴収」という合言葉です。
2人の家計管理の方法として、「貯金」を先取りし、次に「生活費」を取り、残りを「お小遣い」としています。「収入」?「貯蓄」=「支出」で貯まりやすい家計管理を実践しているわけです。通常であれば、「貯蓄は自動積立をすれば良いし、生活費も振り込みを使えば楽だし、何でわざわざ現金を降ろして口座を移し替えるの?」と思われるでしょう。
Cさん夫婦が言うには、「初めは、自動積立や口座振替で資金移動していたのですが、なんだかモチベーションが上がらなくて、結局、貯金を取り崩してしまうことが多かったんです。今の方法は、原始的なんですが、貯金をしているという実感が沸いて、貯金したものを取り崩すのはなんだか気が引けます。生活費も使う分が現金で見えるので、ムダに遣いたくないなと思うわけです。」
2人の給料が上がるたびに、貯蓄額や生活費、小遣いの金額を見直して、「強制徴収」の金額を見直しているそうです。最初は、5万円から始めた貯蓄額も3年後には10万円にアップしています。