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ワークライフバランスの理想と現実・男性編

「自分の時間も持ちたいし、育児にだって参加したい!けれども、仕事が忙しくて……」という男性が増えています。今回は、「ワーク・ライフ・バランス」について、男性の立場から考えてみました。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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肩こり
ああ、この頃ゆっくり休んでないな……
ガイド記事「ワークライフバランスの理想と現実・女性編」では、女性から見た「仕事と個人(家庭)の両立」について取り上げました。男性も同じように「仕事と個人(家庭)の両立」について「なんとかしたい!」と思っている人は多いようです。そこで今回は、男性から見た「ワーク・ライフ・バランス」と家計について考えてみました。

【記事のインデックス】
男性にとっての理想の生活vs現実の生活……1P目
無駄な会議vs妻の顔色……2P目
5重苦のサラリーマン、そこから脱出するためには?……3P目
悔いのない人生を送るために……4P目

男性にとっての理想の生活vs現実の生活

「せっかく夢のマイホームを手に入れたのに、忙しくてほとんど家にいる時間がない」「子どもが産まれてかわいい盛りなのに、そばにいられる時間がほとんどなく、なんだか寝顔しか見ていない」心当たりがある方もいらっしゃるのではないでしょうか? 先日、ある50代の男性と話していて「私もそろそろ定年だけど、30代40代の頃は、本当に忙しくてね……。我ながらよくやれたな、と思うよ。でも、今思い返すと子どもの運動会や誕生日に、あまりそばにいてあげることが出来なかったのが残念だな……」とおっしゃっていたのが印象的でした。

「子どもはどんどん成長していくので、幼い時期だからこそ一緒に過ごしたいのに……」でもその時期は、仕事が忙しい時期でもあり、もどかしく思っている父親も多いのではないでしょうか。高度成長時代やバブルの頃よりもIT技術や通信手段が格段に進歩して、仕事の効率化が図れているはずです。ところが、景気があまりよくないせいか、今も「めいっぱい働いて、プライベートの時間が取れない」という人は多いようです。

「ワーク・ライフ・バランスの理想と現実・女性編」では、2008年8月に行った「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する意識調査」の結果から、「生活の中での仕事、家庭生活、地域・個人の生活の優先度」について全体のデータと女性のデータを「ワークライフバランスの理想と現実・女性編」で紹介しましたので、ここでは男性のデータをご紹介しましょう。

<生活の中での「仕事」「家庭生活」「地域・個人の生活」の優先度(男性)>
生活の中での「仕事」「家庭生活」「地域・個人の生活」の優先度(男性)
※2008年8月内閣府
「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する意識調査」
をもとにガイドがグラフ作成

男女合計でも「生活の中で、仕事を優先したいと思っている人は2.0%しかいないのに、現実には約半数の人が仕事優先になっている」とありましたが、男性に的を絞って見てみると、「仕事を優先したいと思っている人はたった3.2%なのに対して、現実はナント62.2%の人が仕事優先になっている」という状況が分かりました。

「家庭を優先したい」と思っていても(18.7%)実際に「家庭を優先できている」のは8.5%、「仕事も家庭も地域・個人の生活もバランスよく」と希望している人にいたっては、実現できている人はごくわずか1.4%とは、驚きました!

無駄な会議vs妻の顔色

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