ふたりで学ぶマネー術/ふたりで学ぶマネー術

ワークライフバランスの理想と現実・男性編(2ページ目)

「自分の時間も持ちたいし、育児にだって参加したい!けれども、仕事が忙しくて……」という男性が増えています。今回は、「ワーク・ライフ・バランス」について、男性の立場から考えてみました。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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無駄な会議vs妻の顔色

不機嫌
ボクも早く帰りたいとは思っているんだよ……
家計のことだけでなく、お互いのキャリアを尊重して、共働きを続けている夫婦でも、多くの場合家事育児の大半を妻が担っている家庭は多いとのこと。相談にいらしたあるお客様も「子どもが産まれてしばらくした頃から、妻がだんだん不機嫌になってピリピリしていることが多くなったんです。これはマズイな……と思うんですが、僕も仕事を早く切り上げられる日が少なくて。家事代行って、どうなんですかね?」と興味をもたれていました。
共働き夫と妻、自由な時間は週11時間の差!

■無駄な会議はなくして欲しい! 9割の人の願い
前出の「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する意識調査」では、『ワーク・ライフ・バランスが実現された社会に近づくためには、どのような企業の取り組みが必要か』といった質問に対し、圧倒的な割合で望む人が多かった項目は「無駄な業務・作業をなくす」で、「非常に重要」:44.0%、「重要」:43.0%、合計87.0%と、約9割の人が「重要」と思っていることが分かりました。この他、「重要と思っている人」の割合が5割以上の項目を抜粋してみると、以下のグラフのようになっています。

<ワーク・ライフ・バランスが実現された社会に近づくためには、
どのような企業の取り組みが必要か>
ワーク・ライフ・バランスが実現された社会に近づくためには、どのような企業の取り組みが必要か
※「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する意識調査」
をもとにガイドがグラフ作成

赤枠の項目は「重要と思う人の割合が7割以上」のものです。職場の制度に関する項目としては、「育児休業をとりやすくする」:(合計)77.8%、「時間短縮勤務ができるようにする」:(合計)75.1%が高い数値ですが、「管理職の意識改革を行う」:(合計)82.9%、「社長や取締役がリーダーシップを発揮してワーク・ライフ・バランスに取り組む」:(合計)82.4%、「管理職以外の社員の意識改革を行う」:(合計)75.7%と、企業内の人の意識に関する項目が相当高い割合となっていることが分かります。「制度そのものはあるけれど、利用できる雰囲気ではない」と感じている人も多いのでしょう。

最近は、ワーク・ライフ・バランスに取り組む企業も増えてきましたが、「家の事情で、会社を休んだり早く帰るなんて……」という価値観を持っている人もいらっしゃるそうです。子育てだけに限らず親の介護のために時間が必要な人もいらっしゃいますので、ワーク・ライフ・バランスを実現することはどの年代の人にとっても大切だということが、もっと広く認知されるといいですね。

5重苦のサラリーマン!?

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