フリーランスの年金、いつからどんな年金がもらえる?
普段仕事に夢中で老後のことなんてあまり考えていなかったな…… |
現在フリーランスの人の中には、社会に出てからずっとフリーで仕事をしている、という人もいれば、以前は会社員や公務員などで、どこかに勤めていた時期がある人もいます。過去にどの年金制度に加入していたかで、もらえる年金の種類も変わりますので、自分が今までどのような年金に加入していたかを確認しましょう。
■夫婦ともに国民年金のみの場合
フリーカメラマンのシンヤさんは、大学卒業以来ずっとフリーで仕事をしています。一方、妻のマリコさんは、ヘアメイクアーチスト。彼女も専門学校を出てこの道に入りましたので、夫婦ともにフリーランス一筋です。このように、国民年金のみ加入している人が受給要件を満たすと、夫婦それぞれが65歳から老齢基礎年金を受け取ることができます。
■会社員だったことがある場合
フリーライターのクミコさんは、雑誌の編集部で10年間勤務した経験があります。出産で退職をしましたが、その後フリーライターとして活躍中。夫のタツヤさんは、WEBクリエイターとして大学卒業以来、フリーで活躍しています。タツヤさんは、国民年金だけ加入していますので、65歳から老齢基礎年金が支給され、クミコさんのように、会社勤めをしたことがある人は、65歳から老齢厚生年金と老齢基礎年金が支給されます。
※老齢基礎年金の受給資格があって 厚生年金・共済年金に加入していたことがある人は、 老齢厚生(共済)年金を受け取ることができます |
どのような年金制度に加入していたかは、社会保険庁から送られてきた「ねんきん特別便」で確認するのもいいですし、社会保険庁のHPにある「年金個人情報提供サービス」でユーザーIDとパスワードを登録することで、自分の加入履歴を見ることができます。(ID登録には、2週間程度かかります)
【参考コラム】私たちの年金記録、どうなってるの?
自分がもらえる年金はいくらか、も試算してみよう!
自分の年金加入履歴が分かったら、ついでに自分がもらえる年金額の試算もしてみましょう。国民年金だけに加入してきた人も、加入期間によってもらえる年金額が異なります。また、以前どこかに勤めていたことがある人も、社会保険庁のHPにある「自分で出来る年金額簡易試算」などを使うと簡単にシミュレーションすることができます。【参考コラム】いくら貰えるの!?共働き夫婦の年金
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