共働きにとってのワーク・ライフ&マネーバランスとは?
働くことで得られるもの、失われるもの…… |
ちょっとまじめな質問ですが、働く目的は何でしょうか? 内閣府が毎年実施している「国民生活に関する世論調査」(2009年6月実施)によると、男女共に約5割の方が、「お金を得るため」と回答しています。そして、「生きがいを見つけるため」「社会の一員として、務めを果たすため」「自分の才能や能力を発揮するため」と続きます。
男女別を比較すると、男性の場合、「社会の一員としての義務を果たすため」と回答した人の割合が多く、女性の場合、「生きがいを見つけるため」と回答した人の割合が多いことが特徴として挙げられます。
※内閣府「国民生活に関する世論調査」(2009年6月実施)よりガイド平野泰嗣が作成 |
■共働きの悩みは、仕事と家庭の両立とお金の問題
最近では、「寿退職」という言葉は死語となりつつあり、結婚しても仕事を続ける女性の人は随分多くなりました。そのためか2000年前後を境に雇用者の共働き世帯数は方働き世帯数を上回り、その差は広がる傾向にあります。
※仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)レポート2009より |
そんな共働きのご夫婦からの相談で、出産や住宅購入などの大きなライフイベントを機会に、「妻が働き続けたらどうなる? 辞めたらどうなる?」ということ踏まえて、将来の家計をシミュレーションして欲しいという希望を多く頂きます。
詳しく話を伺っていると、「子どもの教育費を支払いながら、住宅ローンを支払っていけるかどうか不安なので、共働きを続けたいけれども、家事や子育てが大変なので仕事を続けられるかも心配……」というように、これからのライフプランを考えるとお金のことが心配だけれども、仕事と家事・育児を両立するのは、精神的にも肉体的にも大丈夫か不安……と感じていらっしゃるようです。
出産退職して、子どもに手が掛からなくなった頃に、また働こうと思っても、正社員として再就職することは現実的に厳しいから、やっぱり正社員として働き続けたほうが有利なのか……。このように仕事とキャリアとお金と家庭(家事・育児)というさまざま問題が絡み合って、思い悩んでしまう方が多いのです。