“ちょっとキャッシング”がいつの間にか…!!
ちょっとしたきっかけが、思いがけない借金生活の入り口に。 |
始まりから口うるさいようですが、借金の始まりのほとんどが、このような「安易な借入」から。そのときは決して多重債務者になることも、自己破産などの借金整理が身近なことになることなど想像すらしていません。翌月の支払が多くて「借りると返済が大変だったなぁ」と苦労を感じ、しばらく利用を控えるなど自分をコントロールできる人は問題ないでしょう。しかし「ちょっとだけ」が自転車操業の入り口となる人は、実は非常に多いのです。
返せないから「借りて返す」の繰り返し
すぐ返せる“はず”のキャッシング。このくらいなら大丈夫“だろう”と思って分割で買ったショッピング。しかし思いのほか返済額が大きく響き、給料では返せなくなってしまった…。そこで考えついたのが、クレジットカードのキャッシング枠で借りて返済するというやり方。そしてまた、こう思ってしまったのです。「このくらいの金額なら大丈夫。次にはきっと全部返せる」と。このようにして実質的な借金のまわし、つまり“自転車操業”が始まります。返せないからキャッシングで借りて返済。次の返済も全額返せないから、また借りて返済。だんだん借入残高が大きくなるので、同じことの繰り返し。そして1~2社では足りず、3社4社と借り先を増やしてしまったり。なかなか抜け出すことのできない、多重債務と自転車操業のスパイラルに突入してしまいます。自転車のペダルが動かなくなるところまでこぎ続けることになりかねません。