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新生活にいくら必要? ~賃貸住宅編~

新しく部屋を借りるとなると一番に思い浮かぶのが「家賃」。でもちょっと待って! 契約時にまとまったお金が必要になりますよ。きちんと準備してお部屋探しをしましょう。

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

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新入生、新入社員など4月から新しい生活が始まる人も多いと思います。新生活を始めるにあたって何かと入用なのがお金。準備したお金で足りない! と慌てる前にしっかりと用意しておきましょう。

ということで、新生活にかかるお金をご紹介していきます。第一弾は、住宅を借りる時に必要なお金です。

契約時には敷金や礼金などが入用

賃貸住宅
賃貸住宅を借りる時、間取りや立地、設備などが気になるところだが、一番のポイントは家賃。とはいっても、契約時にまとまったお金が必要になることも忘れずに
家を借りる時に必要になるのが、家賃と共益費です。これは毎月必要になるもので、この金額は物件探しの最重要項目。

でも、契約時に必要なお金もちゃんと把握しておきましょう。毎月の家賃は払えるのに、契約のためのお金が用意できず、お気に入りの物件に入居できなかったという笑えない話もありますよ。

●敷金
契約にまず必要なのが「敷金」と呼ばれるもの。家賃の支払いが滞った場合などに対して預けているお金です。担保のようなものですね。また、退去時の部屋の修繕などにも使われます。ですので、退去時には修繕費用などが差し引かれて戻ってきます。 「敷金」は家賃の2カ月分というところが平均的です。

この敷金は、退去時にトラブルになることが多くあります。必要な修繕が、借りた人がするべきものなのか? が明確にできないからです。入居前に部屋の状況をチェックしておいたほうがいいですね。

また、敷金の金額で修繕ができない場合は、退去時にお金を要求されることもあるのでご注意を。最近では、敷金が1カ月分と安かったり、いらなかったりする物件もあります。これらの物件では、借りる時は得をしたと思っていても、退去時に修繕費を請求され、結局は同じということにもなりかねません。

●礼金
「礼金」は読んで字の如く、家主さんへの「お礼」の意味のお金です。もちろんお礼ですから、退去時に返って来るお金ではありません。 「礼金」は家賃の1~2カ月分が平均的です。

●仲介手数料
不動産会社への手数料です。家賃の1カ月分というのが平均的です。最近では、0.5カ月分という不動産会社も出てきています。部屋探し前に、手数料がいくらかかるかを調べておきましょう。

●前払い家賃
契約時に必要な前払いの家賃です。1カ月分が平均的。

●保険料
住宅総合保険などの損害保険へ加入する必要があります。これらの加入は必須になっているところがほとんどです。この保険料は、保険内容や建物などによって変わってきます。

家賃の半年分を用意する必要が

以上、入居時に必要なお金をまとめました。入居時に必要な平均的なお金は以下のとおりとなりました。
  • 敷金: 家賃の2カ月分
  • 礼金: 家賃の2カ月分
  • 仲介手数料: 家賃の1カ月分
  • 前払い家賃: 家賃の1カ月分
  • 保険料
ということで、家賃の6カ月分と保険料が必要になることになります。家賃が5万円なら30万円に、家賃が8万円なら48万円です。これらのお金は契約時に必要になるものです。きちんと準備をしたいものですね。

このように平均的な契約時に必要なお金を見てきました。でもこれらのお金にも地域差があります。また、新しい形態の賃貸住宅も。

次のページでは、関西での賃貸契約事情、敷金・礼金ゼロ物件などをご紹介します。
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