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新生活にいくら必要? ~賃貸住宅編~(2ページ目)

新しく部屋を借りるとなると一番に思い浮かぶのが「家賃」。でもちょっと待って! 契約時にまとまったお金が必要になりますよ。きちんと準備してお部屋探しをしましょう。

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

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関西では家賃8カ月分が必要

賃貸住宅
賃貸住宅の契約に必要なお金は、地域によってかなり違いが。特に関西地方では高くつくのでご注意を
関西での賃貸住宅の契約は少し違います。敷金、礼金というものでなく「保証金」と「敷引き」と呼ばれています。

●保証金
「敷金」と同じように、家賃の未払いに対する担保のようなものです。ただ、敷金のように、退去時に返ってくるお金とは違います。次に説明する「敷引き」が引かれるという前提でのお金です。

「保証金」は、家賃の6カ月分が平均的です。中には1年分が必要となる物件もありますのでご注意を。

●敷引き
保証金から返却されないお金。礼金のようなものですね。退去時には保証金から敷引きを差し引いたお金が戻ってくることになります。

ただし敷引き後の保証金も、敷金と同様に修繕費などはひかれることもあります(敷引き分で修繕される場合もあります)。契約前にチェックをしておきましょう。平均で家賃の2~4カ月、保証金の2割~5割といったところです。

契約時にかかるお金を考えると、おおむね、関西で部屋を借りるほうが高くつく傾向があります。 平均的な物件では、保証金が家賃6カ月分と仲介手数料1カ月分、前家賃1カ月分の合計家賃8カ月分が必要になります。

また最近では、関西でも敷金・礼金方式をとっているところもでてきました。いずれにしても、退去時にはいくら返却されるか、修繕費用はどちらが負担するかというところは、契約前に確認しておきたいところですね。

敷金・礼金ゼロ物件でも家賃3カ月分は覚悟を

最近、テレビコマーシャルなどでよく見る「敷金・礼金0円」という物件。まとまったお金がない場合には、とても魅力的な物件ですよね。でも、本当にタダで新居に住めるのでしょうか?

「敷金・礼金0円」物件でも、契約時にまったくお金がなくていいというわけではありません。 前家賃や保険料はもちろん必要。また初期費用が必要な物件もありますよ。結局は、家賃の3カ月分が必要になったという例もあります。

また退去時には、修繕費用が請求されることも忘れてはいけません。契約時に敷金などを預け入れていないので修繕費などに充当されるお金がないからです。 住む前に敷金として預け入れ、修繕費などを差し引いてお金が戻ってくるほうが気が楽かもしれませんね。とはいっても、まとまったお金が手元になければいけませんが。


いかがでしたか? 賃貸住宅を契約するだけでも、家賃の数カ月分のまとまったお金が必要であることがわかりました。新たな生活のためには、家具や電気製品、生活用品などを購入する必要もあります。住宅を借りることが決まったら、早めの資金計画が必要です。
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