収入+αで1億1600万円!
モデルケースでは、夫に先立たれた妻が84歳まで生きるとして、必要なお金は1億8000万円でしたが、お金は出ていくだけではありません。入ってくるお金がいくらになるのかも計算してみましょう。妻の月10万円収入の合計は、老後にもらう年金の倍になる! |
万一のお金を全て保険で!とすぐに思いがちですが、入ってくるお金と、今あるお金について考えてみましょう。
●遺族年金
モデルケースは、子どもが2人いるサラリーマンの妻なので遺族基礎年金と遺族厚生年金がもらえます。トータルで約5000万円(遺族基礎年金約2200万円+遺族厚生年金約2800万円)も、もらえるお金がある事をお忘れなく。
自分のケースで試算してみましょう。遺族年金の計算はとても複雑なので、シミュレーションサイトを使いましょう。
夫は国民年金加入!シミュレーションはこちら
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・遺族年金がもらえないのはどんな人?
「夫が国民年金加入の妻は、子どもがいないと遺族年金はもらえません」
「バリバリ働くお母さん!年収850万円以上だと、支給されません」
「妻が亡くなった場合、夫に遺族基礎年金はでません。妻が死亡当時55歳以上で生活を維持していた場合、夫は60歳から遺族厚生年金を受け取る事が出来ます」
●年金
65歳から、毎年79万4500円の老齢基礎年金がもらえます。年をとったら年金がいくらもらえるか、シミュレーションしてみましょう。
老齢基礎年金シミュレーションはこちら
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●妻収入
妻がパートで60歳まで働き、毎月10万円ずつ収入があるとすると合計額は3600万円。これだけでも大きな額ですが、子どもが大きくなってフルタイムで働けば、合計額はさらに増えます。
●貯蓄
夫婦の金融資産が1000万円あるとします。ご自分のケースを入れてみて下さい。自分にいくら貯金があるのか、ご主人がどんな金融商品を持っているか知らない人は、これを機会に調べてみて下さい。
●援助
夫や妻の実家からの援助や、それぞれの両親が亡くなった時に発生する相続で得る財産などです。わからない場合は、当てにしないほうがいいですね。
こうやって見ると、やはり遺族年金と妻の収入が大きい事がわかります。「今働いても、あまりお金にならないし、子どもの保育のお金もかかるし・・・」というママも多いのですが、働こうかどうしようか迷っている人は、参考にして欲しいですね。
さて、収入と支出が分かったところで、計算して見ると出て行くお金の方が約6000万円も多い事がわかりました。夫は、6000万円の保険に入らなければいけないのでしょうか?いいえ、実際はもっと少なくなるはずです。次のページは、夫の生命保険の必要保障額をみて見ます。