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30歳の主婦、死ぬまでにいくら必要?(3ページ目)

2人の子どもを持つ、30歳の主婦。夫に先立たれたとしたら、その後の人生に必要なお金は?あなたのケースで、シミュレーションしてみましょう。

山口 京子

執筆者:山口 京子

家計簿・家計管理ガイド

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必要保障額は年々減っていく!


●1年後の収支は?
このシミュレーションは、妻が30歳の時に夫が亡くなった場合を想定しています。では、1年後亡くなった場合に必要なお金は?2年後、3年後・・・と考えてみましょう。

・1年後
妻の生活費
20万×12ヶ月×53年(*1)=1億2720万円
*1・・・84歳までの残りの年数
子の生活費
4万×12ヶ月×21年(*2)=1008万円
*2・・・末の子22歳までの残りの年数

・2年後
妻の生活費
20万円×12ヶ月×52年=1億2480万円
子の生活費
4万×12ヶ月×20年=960万円

・3年後
妻の生活費
20万円×12ヶ月×51年=1億2240万円
子の生活費
4万×12ヶ月×19年=912万円

妻の生活費は毎年240万円ずつ減り、子の生活費も48万円ずつ減ります。教育費も、トータルで1人1500万円必要という事で、大学卒業後に夫が亡くなった場合は、この教育費は要らなくなります。つまり、必要保障額は毎年減っていきます。

さらに夫に万一の事があった場合は、今と同じ生活をしないかもしれません。今住んでいる家を売って実家に戻れば、マイホームを売ったお金がプラスになります。妻は運転しないので車を手放すと買い替え費用の200万円がプラスに。私立大学の進学予定を国公立に変更することも考えられます。

これらを考えると、死亡保障は6000万円も必要ないかもしれません。

自分のケースで考える


ご家庭によっていろんな夢や目標がありますよね。でも、万一の場合のシミュレーションはしたくもないし、縁起でもありません。ついつい後回しにしてしまいがちなのですが、1度みて見ると『遺族年金がこんなにもらえるなんて知らなかった』とか『保険に全て頼らずに、自分も無理せず働こうと思います』『一人っ子なので、いざという時は子どもと実家に帰ればいいですね』など、みなさん発見があるようです。

今回のケースを参考に自分のケースに当てはめて考えて見ると、人よりも必要なもの、いらない物が出てくるはずです。ファイナンシャルプランナーに相談の際も、今回の項目に出てきた生活費や教育についてのお考え等をお聞きしますので、事前に考えをまとめておくといいですね。
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